岸田首相、年末の帰省について慎重な行動を要請。「私も取りやめることにした」
[2021/12/26 00:00]
岸田首相も帰省を取りやめ
岸田文雄 総理大臣が、年末年始の帰省や旅行について、慎重な行動をとるよう国民に呼びかけています。
特に、帰省については「私も、年末、地元である広島に帰る予定を立てておりましたが、取りやめることにいたしました」と述べ、慎重な行動を求めています。
オミクロン株の市中感染がきっかけ
岸田首相は、東京、大阪、京都で、新型コロナウイルスのオミクロン株による市中感染が確認されたことを受けて、次のように述べました。
「年末年始は、帰省やクリスマス、忘年会、正月、新年会などのイベントで、普段会わない方との接触機会が増えます。マスクの着用、手洗い、3密の回避などの基本的感染防止策の徹底、これを心掛けていただきたいと思います」
「風邪の症状などがある場合、少しでも具合の悪い場合には、外出を控え、医療機関での受診・検査を、強くお勧めいたします」
「帰省や流行については、オミクロン株の動向を踏まえ、慎重に検討していただくようお願いいたします」
流行が拡大することを警戒
オミクロン株について、まだ詳細な特性は分かっていません。
ただし、従来のウイルスよりも、感染力が強い可能性があるとされており、すでにいくつかの国では、流行の主流となっています。
日本では、空港での検疫で発見される状態でしたが、12月下旬から、海外渡航歴がなく、感染経路が分からない市中感染の陽性者が見つかっており、年末年始に向けて感染が拡大する可能性が指摘されています。