オミクロン株の感染力はデルタ株の「2.81倍」。大阪府では、1月中旬に9割以上を占める予想
[2021/12/30 00:00]
1月中旬に90%超え
「新型コロナウイルスのオミクロン株が、現在主流のデルタ株に置き換わり、大阪府では2022年1月中旬に全体の90%を占めるようになる」という予測が、厚労省の会議で公開されました。
これは、京都大学の西浦博教授と北海道大学の伊藤公人教授のグループによるものです。
オミクロン株の感染力は「2.81倍」
公開された資料では、オミクロン株が流行しているデンマークの現状をもとに推計を行なっています。
デンマークでは、陽性者1人から何人に感染するかを示す「実効再生産数」が、オミクロン株はデルタ株の「2.81」倍となっています。
オミクロン株は、これまで感染力が強いとされてきたデルタ株の、さらに2.81倍も感染力が強いことになります。
この数字をもとにして、大阪府の現状から推計すると、オミクロン株の割合が90%を超えるのは、「2022年1月9日~13日」となりました。
グラフを見ると、デルタ株からオミクロン株に急激に置き換わるとされており、オミクロン株の感染力の強さが分かります。
大阪府以外でもオミクロン株に注意を
現時点で、オミクロン株と判定された陽性者のうち、感染経路が分からない「市中感染」が起きているのは、大阪府、京都府、愛知県、東京都、福岡県、沖縄県です。
今後は、大阪府以外の都府県でもオミクロン株の感染が広がり、流行の主役となる可能性が高いでしょう。
オミクロン株の予防方法は、これまでのデルタ株などと変わりません。
ただし、オミクロン株は感染力が強いため、これまで以上に、予防に注意する必要があります。
マスクを着用して、手洗いを励行し、人混みなどの3密を避けて、慎重に行動してください。