新成人の人口は「120万人」。過去最低を更新
[2022/1/10 00:00]
過去最低を更新
総務省によれば、2022年1月1日時点で「20歳」になった人は、「120万人」でした。
これは記録の残る1968年以来で、過去最低となっています。
2つのベビーブーム以降は減少
20歳の人口は、戦争直後のベビーブーム世代が成人した、1970年の「246万人」がピークでした。
いったん減少した後に、1994年に第2次ベビーブーム世代が成人して、「207万人」まで戻りました。
1995年以降は、減少が続いています。
民法の改正で「18歳成人」に
ここからは、成人を巡る動きをいくつか紹介します。
2022年4月には民法が改正され、成人となる年齢が「20歳」から「18歳」に引き下げられます。
これにより、クレジットカードの契約などの際に、親の同意が不要となるなど、行使できる権利が増えます。
ただし、飲酒は「未成年者飲酒禁止法」、喫煙は「未成年者喫煙禁止法」によるため、20歳までは飲酒も喫煙もできません。
このように、現在「20歳」を規準としている法律のすべてが、「18歳」で許されるようになるわけではないので、注意が必要です。
また、成人式についても、これまで通り「20歳」を対象に行なう自治体が多い見込みです。ただし、例外もありますので、対象となる家族がいるときは、事前に自治体に確認することをおすすめします。
なお、成人式が行なわれることが多い、祝日の「成人の日」は、1948年から1999年までは「1月15日」でした。
現在は「1月第2月曜日」となっていますが、まだ新しい制度になじんでいない高齢者もいます。
親族などで行事を行なう場合は、日にちの確認を忘れないようにしてください。