沖縄県の資料で分かった「オミクロン株」の症状
[2022/1/9 00:00]
オミクロン株と確定した人の症状
沖縄県が、新型コロナウイルスのオミクロン株の症状について資料を公開しています。
この資料は、2022年1月1日までにオミクロン株による感染と確定した、50人を対象としています。
1月に入ってからの大きな流行の前なので、調査対象は少ないのですが、オミクロン株の実態が分かる貴重な資料です。
7割以上が「37.5℃以上の発熱」
オミクロン株の症状でもっとも多いのは「37.5℃以上の発熱」でした。
全体の72%の人に現れています。
次に多いのが「せき」で58%です。
三番目に多いのが「全身倦怠感(だるさ)」で50%でした。
ここまでが、半分以上の人に現れた症状です。
さらに、「のどの痛み」「鼻水、鼻詰まり」「頭痛」「関節痛」などの症状も現れています。
今回の調査では、まったく症状のない「無症状」の人は4%しかいませんでした。
オミクロン株は、他の株に比べて症状が軽いとされていますが、96%の人にはなんらかの症状が出ています。
「オミクロン株は症状が軽いから感染しても大丈夫」と思い込むのは危険です。
すでに第5波のピークを超えた
沖縄県では、1月2日までに288人の「オミクロン疑い症例」が見つかっており、「沖縄県の流行はオミクロン株に置き換わった」と判定されています。
さらに、1月8日には、新規陽性者が「1,759人」まで増え、すでに昨年8月の「第5波」のピークを超えました。
それだけ、オミクロン株の感染力は強いのです。
「マスクの着用」「人混みを避ける」「換気」など、これまで以上に感染予防に注意してください。