2021年の交通事故による死者は戦後最少の「2,636人」
[2022/1/12 00:00]
5年連続で最少を更新
警察庁によれば、2021年の交通事故による死者は「2,636人」でした。
これは、前年よりも203人少なく、5年連続で戦後最少を更新しました。
交通事故死の半分以上は「高齢者」
交通事故死者のうち、65歳以上の高齢者は「1,520人」でした。
こちらも、前年より76人少なく、減少傾向にあります。
しかし、高齢者は交通事故死全体の57.7%と、半分以上を占めています。
人口10万人当たりの死者数でも、全体では「2.09人」ですが、高齢者は「4.22人」と多く、交通事故で死亡する確率が高いことが分かります。
死者が多いのは「神奈川」
都道府県別の交通事故死者数を見てみましょう。
死者数が一番多いのは「神奈川」でした。
上位5つは、次の通りです。
- 神奈川 142人
- 大阪 140人
- 東京 133人
- 千葉 121人
- 北海道 120人
逆に交通事故死が一番少ないのは「島根」です。
- 島根 10人
- 鳥取 19人
- 佐賀 23人
- 山形 24人
- 高知 25人
死亡率が高いのは「徳島」
しかし、「人口10万人当たりの死者数」で見ると、だいぶ様子が変わります。
一番多いのは「徳島」でした。
- 徳島 4.45人
- 山梨 3.95人
- 香川 3.89人
- 愛媛 3.75人
- 高知 3.62人
一方、「人口10万人当たりの死者数」が一番少ないのは「東京」です。
東京都は、人口が大きいため交通事故死も多いのですが、10万人当たりの割合で見ると、交通事故で死ぬ機会は少ないのです。
- 東京 0.95人
- 島根 1.49人
- 神奈川 1.54人
- 愛知 1.55人
- 大阪 1.58人