1週間で19倍に増えた沖縄県の新規陽性者。今週は1万5千人以上に
1週間で19倍の増加
沖縄県によれば、1月3日から9日の1週間で、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者は「7,308人」でした。
先週は「383人」だったので、1週間で19倍に増えたことになります。
新規陽性者数は、第5波のピーク時を大きく上回っており、過去最大の感染拡大となりました。
「40歳未満」が78%
新規陽性者を年代別に見ると、「40歳未満」が78%を占めています。
新型コロナウイルスの流行の立ち上がりは、行動が活発な若者から始まるので、初期の新規陽性者は若年層が多いのが普通です。
しかし、今回は、過去にないほど若者が多くなっています。
重症者は少ない
入院患者数は、1月2日の時点で「107人」でした。
これは、前の週の「56人」の、ほぼ倍です。
ただし、新規陽性者の増加に比べると入院患者数の増加は少なめです。
また、気管挿管が必要な重症患者は発生していません。
今回の流行は、若者中心であることと、流行の初期であることから、現時点では症状が軽いことが分かります。
今週は「1万5千人」と予想
沖縄県では、今後も増加傾向が続くとしており、今週の新規陽性者数は「1万5千人以上」になると見込んでいます。
また、入院患者数については、デルタ株までの入院率に基づけば1,000人を超えると見込んでいますが、オミクロン株では病原性が低下していることから、推定は困難としています。
すでに全国に広がっている証拠
沖縄県に入る時点で「陽性」が分かった126人の渡航者が、どこから来たかを見ると、25の都道府県に及びます。
つまり、新型コロナウイルスの今回の流行は、すでに全国的に広がっていることが分かります。
新規陽性者の渡航元は多い順に、東京、福岡、神奈川、千葉でした。
これらの地域では、すでに感染が広がっていると見て良いでしょう。
引き続きマスクや手洗いは有効
今回の沖縄県の感染拡大は、感染力の強いオミクロン株によるものとされています。
では、オミクロン株に対して、どのように対策したら良いのでしょうか。
濃厚接触者の追跡によると、同居者や会食の場では感染が拡がりやすいものの、同じ部屋に滞在するだけで感染していることは少なく、従来のマスク着用や手指の衛生(手洗い)は有効と言えます
つまり、オミクロン株も、これまでと同じ感染予防対策で大丈夫です。
沖縄県では、次の4つの感染対策を呼びかけています。
- 人が集まる場所では、マスクを着用する
- 公共の物に触れたときは、こまめにアルコールなどで手を消毒する
- 一緒に食事をするのは、同居する家族やパートナーなど親しい人に留める
- 発熱などの症状があるときは、仕事や学校を休み、外出を自粛する
渡航者の例から分かるように、今回の流行は、すでに全国に広がっています。
4つの対策をもとに、自分や家族を守りましょう。