新規陽性者が多いのは「世田谷区」、発生率が高いのは「千代田区」

[2022/1/18 00:00]

新規陽性者が一番多い「世田谷区」

東京都の新型コロナウイルスの新規陽性者は、すでに4千人を超える日もあります。

では、新規陽性者は、東京都のどの地域で発生しているのでしょうか。

新規陽性者が、都内で一番多いのは「世田谷区」でした。

1月4日から1月10日までの1週間で、「407人」も発生しています。

以下、「大田区」「足立区」「渋谷区」「杉並区」と続きます。

都下は新規陽性者が少ないのですが、23区に接している「多摩府中」保健所管内は多くなっています。

出典:東京都

1週間で何倍にも増える

新規陽性者が多い地域の状況を折れ線グラフで見てみましょう。

新規陽性者は、「12月28日~1月3日」までは微増に留まっていました。

そして、「1月4日から1月10日」の週に入って、一気に増えたことが分かります。

この傾向は、どの地域でも共通です。

このような爆発的な流行が、現在の主流であるオミクロン株の特徴です。

出典:東京都

人口10万人当たりでは「千代田区」が一番多い

23区内で、新規陽性者の発生が一番多いのは「世田谷区」でした。

しかし、東京23区の、それぞれの区の人口には大きな差があります。

人口が一番多い「世田谷区」は約93万人、一番少ない「千代田区」は約6万人です。

つまり、人口には10倍以上の差があるので、そのまま単純には比較できません。

新規陽性者の発生率を公平に比較するために、人口10万人当たりの比率で見てみましょう。

すると、一番多いのは「千代田区」でした。

東京都全体の新規陽性者の発生率は、人口10万人当たり「39人」なのに対して、千代田区は「168人」です。

千代田区は、東京都の平均の4倍以上も、新規陽性者の発生率が高いのです。

以下、発生率が高い順に、「港区」「中央区」「渋谷区」「新宿区」と続きます。

つまり、都心に近く、人の動きが激しい区ほど、新規陽性者の発生率が高いのです。

なお、「世田谷区」は人口10万人当たり「43人」で、都の平均を少し上回る程度でした。

出典:東京都

人の集まる場所を避ける工夫を

今回のデータによって、東京都の新規陽性者は人が集まりやすく、人の出入りが多い「23区」、とりわけ「都心部」で発生していることが分かりました。

新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、人の集まる場所を避けることが大切です。

マスクの着用や手洗いなどとともに、人混みを避ける工夫も心がけてください。

[シニアガイド編集部]