新規陽性者が多いのは「世田谷区」、発生率が高いのは「千代田区」
新規陽性者が一番多い「世田谷区」
東京都の新型コロナウイルスの新規陽性者は、すでに4千人を超える日もあります。
では、新規陽性者は、東京都のどの地域で発生しているのでしょうか。
新規陽性者が、都内で一番多いのは「世田谷区」でした。
1月4日から1月10日までの1週間で、「407人」も発生しています。
以下、「大田区」「足立区」「渋谷区」「杉並区」と続きます。
都下は新規陽性者が少ないのですが、23区に接している「多摩府中」保健所管内は多くなっています。
1週間で何倍にも増える
新規陽性者が多い地域の状況を折れ線グラフで見てみましょう。
新規陽性者は、「12月28日~1月3日」までは微増に留まっていました。
そして、「1月4日から1月10日」の週に入って、一気に増えたことが分かります。
この傾向は、どの地域でも共通です。
このような爆発的な流行が、現在の主流であるオミクロン株の特徴です。
人口10万人当たりでは「千代田区」が一番多い
23区内で、新規陽性者の発生が一番多いのは「世田谷区」でした。
しかし、東京23区の、それぞれの区の人口には大きな差があります。
人口が一番多い「世田谷区」は約93万人、一番少ない「千代田区」は約6万人です。
つまり、人口には10倍以上の差があるので、そのまま単純には比較できません。
新規陽性者の発生率を公平に比較するために、人口10万人当たりの比率で見てみましょう。
すると、一番多いのは「千代田区」でした。
東京都全体の新規陽性者の発生率は、人口10万人当たり「39人」なのに対して、千代田区は「168人」です。
千代田区は、東京都の平均の4倍以上も、新規陽性者の発生率が高いのです。
以下、発生率が高い順に、「港区」「中央区」「渋谷区」「新宿区」と続きます。
つまり、都心に近く、人の動きが激しい区ほど、新規陽性者の発生率が高いのです。
なお、「世田谷区」は人口10万人当たり「43人」で、都の平均を少し上回る程度でした。
人の集まる場所を避ける工夫を
今回のデータによって、東京都の新規陽性者は人が集まりやすく、人の出入りが多い「23区」、とりわけ「都心部」で発生していることが分かりました。
新型コロナウイルスの感染を防ぐためには、人の集まる場所を避けることが大切です。
マスクの着用や手洗いなどとともに、人混みを避ける工夫も心がけてください。