新型コロナの発生率が高い「千代田区」と「都心5区」
新規陽性者が多い地域を探す
東京都の新規陽性者数が、ついに1万人を超えました。
1月22日に記録した「11,227人」は、2021年8月の「第5波」を超えて、過去最高となりました。
新型コロナウイルス感染症の「第6波」は、新しい段階に入ったといえるでしょう。
では、東京都の新規陽性者は、都内のどの地域で発生しているのでしょうか。
東京都の資料をもとに、発生の多い地域を確認します。
すでに都内全域で流行
1月11日から1月17日までの新規陽性者数を地域別に見てみましょう。
一番多いのは「世田谷区」で、新規陽性者は1,735人です。
新宿区、足立区、港区、大田区も、1,000人を超えています。
そして、都内の保健所の7割以上では、新規陽性者が「500人」を超えています。
地図にすると、23区のほとんどと、都下の東寄りの地域は、「500人以上」を表す紫色で占められています。
下は、1週間前の同じ地図ですが、塗られている色は大きく変わりました。
たった1週間で、新規陽性者が爆発的に増えたことが分かります。
都下でも感染率が上昇
次に、新規陽性者の発生を、単純な人数ではなく、人口10万人当たりの人数で見てみましょう。
こうすると、その地域の人口の大小に関わらず、新規陽性者の発生率が分かります。
東京都の「人口10万人当たりの新規陽性者」では、60人が一つの目安となっているのですが、都内のすべての地域が、これを超えています。
すでに、23区だけではなく、都下も「第6波」の流行に覆われてしまっているのです。
感染率がもっとも高い「千代田区」
さきほどの「10万人当たりの新規陽性者」の地図では、すべての地域が紫色になって見分けがつきません。
そこで、塗り分けを変えた地図が用意されました。
これを見ると、都心部で新規陽性者が多く発生していることが分かります。
一番多い「千代田区」では、人口10万人当たりの新規陽性者が「628人」に達しています。
これは東京都全体の平均である「162人」の4倍近い多さです。
千代田区を含めた、港区、中央区、新宿区、渋谷区の「都心5区」は、新規陽性者数が「300人」を超え、感染率が高い地域であることが分かります。
人混みが予想される場所を避けて行動を
東京都の新規陽性者数を地域別に見ると、次のことが分かりました。
- 新規陽性者の発生は、都下も含むすべての地域に広がっている
- 新規陽性者の発生率は、23区、特に都心5区で高くなっている
現在、東京都には「まん延防止等重点措置」が適用されていますが、新規陽性者の数は増え続けています。
新型コロナウイルスの感染を避けるためには自衛が大切です。
マスクの着用や手洗いが基本です。
そして、繁華街での飲食や飲酒、都心部への通勤/通学などの機会はできるだけ減らしてください。
人混みを避けることが、感染を防ぐことにつながります。