新型コロナの発生率が高い「千代田区」と「都心5区」

[2022/1/25 00:00]
出典:東京都

新規陽性者が多い地域を探す

東京都の新規陽性者数が、ついに1万人を超えました。

1月22日に記録した「11,227人」は、2021年8月の「第5波」を超えて、過去最高となりました。

新型コロナウイルス感染症の「第6波」は、新しい段階に入ったといえるでしょう。

では、東京都の新規陽性者は、都内のどの地域で発生しているのでしょうか。

東京都の資料をもとに、発生の多い地域を確認します。

すでに都内全域で流行

1月11日から1月17日までの新規陽性者数を地域別に見てみましょう。

一番多いのは「世田谷区」で、新規陽性者は1,735人です。

新宿区、足立区、港区、大田区も、1,000人を超えています。

そして、都内の保健所の7割以上では、新規陽性者が「500人」を超えています。

地図にすると、23区のほとんどと、都下の東寄りの地域は、「500人以上」を表す紫色で占められています。

出典:東京都

下は、1週間前の同じ地図ですが、塗られている色は大きく変わりました。

たった1週間で、新規陽性者が爆発的に増えたことが分かります。

出典:東京都

都下でも感染率が上昇

次に、新規陽性者の発生を、単純な人数ではなく、人口10万人当たりの人数で見てみましょう。

こうすると、その地域の人口の大小に関わらず、新規陽性者の発生率が分かります。

東京都の「人口10万人当たりの新規陽性者」では、60人が一つの目安となっているのですが、都内のすべての地域が、これを超えています。

すでに、23区だけではなく、都下も「第6波」の流行に覆われてしまっているのです。

出典:東京都

感染率がもっとも高い「千代田区」

さきほどの「10万人当たりの新規陽性者」の地図では、すべての地域が紫色になって見分けがつきません。

そこで、塗り分けを変えた地図が用意されました。

これを見ると、都心部で新規陽性者が多く発生していることが分かります。

一番多い「千代田区」では、人口10万人当たりの新規陽性者が「628人」に達しています。

これは東京都全体の平均である「162人」の4倍近い多さです。

千代田区を含めた、港区、中央区、新宿区、渋谷区の「都心5区」は、新規陽性者数が「300人」を超え、感染率が高い地域であることが分かります。

出典:東京都

人混みが予想される場所を避けて行動を

東京都の新規陽性者数を地域別に見ると、次のことが分かりました。

  • 新規陽性者の発生は、都下も含むすべての地域に広がっている
  • 新規陽性者の発生率は、23区、特に都心5区で高くなっている

現在、東京都には「まん延防止等重点措置」が適用されていますが、新規陽性者の数は増え続けています。

新型コロナウイルスの感染を避けるためには自衛が大切です。

マスクの着用や手洗いが基本です。

そして、繁華街での飲食や飲酒、都心部への通勤/通学などの機会はできるだけ減らしてください。

人混みを避けることが、感染を防ぐことにつながります。

[シニアガイド編集部]