看病した家族などの待機期間も「7日間」に短縮

[2022/2/4 00:00]

「濃厚接触者」も7日間で復帰

「濃厚接触者」の待機期間が短縮されました。

「濃厚接触者」とは、新型コロナウイルス感染症の「新規陽性者」と交流のある人を指します。

例えば、生活を共にしている家族の1人が、新型コロナウイルス感染症を発症すると、家族全員が「濃厚接触者」となります。

「濃厚接触者」の待機時間は、これまで最長で17日間でした。

これが、「7日間」に短縮されます。

すでに、厚労省は2022年2月2日に通知済みで、全国で順次行なわれます。

「新規陽性者」よりも長かった「濃厚接触者」の待機期間

これまで「濃厚接触者」の待機期間は、「最後に接触した日から7日間」とされていました。

しかし、同居して看病をしている家族などは、ずっと接触があるので、「新規陽性者」の待機期間が終わってから、さらに「濃厚接触者」の待機期間が始まることになります。

これでは、長期間に渡って、社会的な活動ができない「濃厚接触者」が大量に発生してしまいます。

「濃厚接触者」の待機期間が短くすることは、社会の機能を維持するためにも必要だったのです。

編集部が作成

「新規陽性者」の発症日が規準

これから、「濃厚接触者」は、どのように自分の「待機期間」を決めれば良いのでしょうか。

基準となるのは、次のいずれか遅い方になります。

  • 「新規陽性者」の発症日
  • 「新規陽性者」の発症を受けて、マスクの着用や手の消毒などの感染対策を講じた日

なお、「新規陽性者」になっても、無症状で発症日がはっきりしない場合は、検査で検体を採取した日を規準とします。

規準となる日を「0日目」として、7日間の待機期間を取り、8日目に解除となります。

ただし、他の家族が発症した場合は、その発症日を「0日目」として、改めて数え直します。

また、本人に新型コロナウイルスの症状が表れた場合は、自分が発症した日を「0日目」として計算します。

「待機期間」が終わったら社会復帰を

2月2日には、東京都だけで2万人、全国で9万人を超える「新規陽性者」が発生しました。

その周囲には、多数の「濃厚接触者」がいます。

自分が「濃厚接触者」であることが分かったら、できるだけ早く、感染予防対策を取り、「待機期間」に入ってください。

期間中も健康状態の確認を続け、規定の「待機期間」が終わったら社会復帰できるように準備を進めましょう。

[シニアガイド編集部]