自宅療養者へのアンケートでわかった「第6波の自覚症状」
軽症者へのアンケートでわかった「自覚症状」
新型コロナウイルス感染症では、PCR検査が陽性でも、症状が軽い場合は、「自宅療養」または「宿泊療養」となります。
療養中は、外出を避け、体温計やパルスオキシメーターを使って自分の病状を管理します。
基本は「自宅療養」ですが、本人の事情によっては指定のホテルで「宿泊療養」を行ないます。
では、デルタ株が中心だった8月の「第5波」と、オミクロン株が中心の「第6波」とで、これらの療養者の自覚症状は変わったのでしょうか。
東京都が行なっているアンケート結果から紹介します。
共通の症状は「発熱」と「頭痛」
新型コロナウイルス感染症の自覚症状として、「発熱」「頭痛」を挙げている人が多いのは、「第5波」と「第6波」に共通しています。
この2つは7割近くの人が自覚症状として挙げており、新型コロナウイルス感染症の代表的な自覚症状と言えるでしょう。
第6波の特徴は「のどの痛み」
これに次ぐのは、「第5波」では「倦怠感」でしたが、「第6波」では「のどの痛み」になりました。
「のどの痛み」を挙げた人は、47.7%から65.5%へと大きく増えてました。
同じように「第6波」で増えた症状には「鼻汁」があります。
大きく減った「嗅覚障害」と「味覚障害」
一方で、「嗅覚障害」「味覚障害」「呼吸困難」は大きく減りました。
例えば、匂いを感じにくくなる「嗅覚障害」は、43.0%から9.2%に、味が分からなくなる「味覚障害」は34.9%から8.5%へと大きく減っています。
これまで、新型コロナウイルスの特徴として「嗅覚障害」と「味覚障害」が挙がることが多かったのですが、「第6波」では自覚している人は多くありません。
第6波では、「発熱や頭痛はあるけれど、嗅覚障害や味覚障害は感じていないから、新型コロナではない」と早合点してはいけません。
症状がある場合は、かかりつけ医や、もよりの「発熱相談センター」などに相談してください。