新型コロナの新規陽性者数が減少。「第6波」がピークを越える

[2022/2/18 00:00]

「第6波」がピーク越え

新型コロナウイルス感染症の「第6波」の流行が、2月中旬で峠を超えたことが分かりました。

2月16日に行なわれた「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」の資料をもとに、流行の現状を紹介します。

新規陽性者が減少

2月9日から15日までの1週間の新規感染者数は「58万5,815人」でした。

これは、2月2日から8日までの「64万8,756人」の90%しかありません。

新規陽性者数は、「第6波」が始まってから、増加が続いていましたが、ようやく減少に転じたのです。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

入院患者数は増加中

しかし、「第6波」の流行は、まだ終わったわけではありません。

新規感染者数は減少に転じましたが、「入院患者数」は増加傾向が続いています。

2月9日時点の「入院患者数」は「2万3,740人」でした。

これは受け入れ可能な病床数の「54.5%」にあたります。

新型コロナの患者が入院可能なベッドの半分以上は、すでに埋まっているのです。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

重症者数も増加中

入院患者数と同じように、「重症者数」も増加が続いています。

2月9日時点の「重症者数」は「1,846人」でした。

これは受け入れ可能な病床数の「31.6%」にあたります。

オミクロン株は、以前の変異株に比べて重症化しにくいと言われていますが、あまりにも新規陽性者数が多いので、重症者も多いのです。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

「まん延防止等重点措置」は一部の県で終了

現在、全国で36の都道府県で「まん延防止等重点措置」が行なわれています。

このうち、32の都道府県では、新規陽性者数が減少に転じました。

このため、2月20日が終了期限となっている都道府県の一部は、「まん延防止等重点措置」が延長されない可能性があります。

新規陽性者数が大きく減った、山形、島根、山口、大分、沖縄などが、有力な候補でしょう。

新型コロナウイルス感染症の「第6波」は、ようやく流行のピークを迎え、新規陽性者数が減少に転じました。

しかし、まだ流行は続いており、入院患者数や重症者数は増え続けています。

ここで気を緩めずに、引き続き感染予防対策を続けてください。

[シニアガイド編集部]