新型コロナの新規陽性者数が減少。「第6波」がピークを越える
「第6波」がピーク越え
新型コロナウイルス感染症の「第6波」の流行が、2月中旬で峠を超えたことが分かりました。
2月16日に行なわれた「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」の資料をもとに、流行の現状を紹介します。
新規陽性者が減少
2月9日から15日までの1週間の新規感染者数は「58万5,815人」でした。
これは、2月2日から8日までの「64万8,756人」の90%しかありません。
新規陽性者数は、「第6波」が始まってから、増加が続いていましたが、ようやく減少に転じたのです。
入院患者数は増加中
しかし、「第6波」の流行は、まだ終わったわけではありません。
新規感染者数は減少に転じましたが、「入院患者数」は増加傾向が続いています。
2月9日時点の「入院患者数」は「2万3,740人」でした。
これは受け入れ可能な病床数の「54.5%」にあたります。
新型コロナの患者が入院可能なベッドの半分以上は、すでに埋まっているのです。
重症者数も増加中
入院患者数と同じように、「重症者数」も増加が続いています。
2月9日時点の「重症者数」は「1,846人」でした。
これは受け入れ可能な病床数の「31.6%」にあたります。
オミクロン株は、以前の変異株に比べて重症化しにくいと言われていますが、あまりにも新規陽性者数が多いので、重症者も多いのです。
「まん延防止等重点措置」は一部の県で終了
現在、全国で36の都道府県で「まん延防止等重点措置」が行なわれています。
このうち、32の都道府県では、新規陽性者数が減少に転じました。
このため、2月20日が終了期限となっている都道府県の一部は、「まん延防止等重点措置」が延長されない可能性があります。
新規陽性者数が大きく減った、山形、島根、山口、大分、沖縄などが、有力な候補でしょう。
新型コロナウイルス感染症の「第6波」は、ようやく流行のピークを迎え、新規陽性者数が減少に転じました。
しかし、まだ流行は続いており、入院患者数や重症者数は増え続けています。
ここで気を緩めずに、引き続き感染予防対策を続けてください。