東京都の新規陽性者数が減少。入院や重症者は増加が続く

[2022/2/20 00:00]

ようやくピークを迎えた新規陽性者数

増加が続いていた、東京都の新型コロナウイルス感染症の「新規陽性者数」が、減少に転じました。
2月16日時点で、過去7日間の新規陽性者数の平均は「14,564人/日」でした。

これは前の週の「17,686人/日」の82%にあたります。

新規陽性者数の増加が続いていた「第6波」の流行が、ようやくピークを越えたのです。

出典:東京都

17万人以上が療養中

「新規陽性者数」は減少に転じましたが、まだ油断はできません。

PCR検査が陽性となり、療養を続けている人は「173,260人」もいます。

これは、前の週の「169,677人」を上回っています。

現在も、大量の療養者がおり、その96%は自宅で療養または待機しています。

病院に「入院」、またはホテルなどで「宿泊療養」できている人は、4%しかいません。

出典:東京都

入院患者数は増加

病院に入院している患者数は、2月16日時点で「4,154人」でした。

これも、前の週の「4,111人」を上回っています。

これは、昨年8月の「第5波」のピーク時に近い状態で、医療体制に大きな負荷がかかっている状態です。

出典:東京都

重症者は大きく増加

入院患者のうち、症状が重く、人工呼吸器やECMO(エクモ)を必要とする「重症患者数」は「81人」でした。

これは、前の週の「59人」から、大きく増加しています。

「第6波」の主力であるオミクロン株は、重症化する割合が低いと言われています。

しかし、新規陽性者数が1日1万人を越えるほど多いので、「重症患者数」が増えてしまうのです。

出典:東京都

まだ流行は終わっていない

東京都の「新規陽性者数」は、ようやく減少に転じ、「第6波」はピークを越えました。

しかし、「療養者数」「入院患者数」「重症患者数」など、治療を必要としている人の数は、まだ増え続けています。

「第6波」の流行は続いており、まだ安心できる状態ではありません。

引き続き、手洗いや人混みを避けるなど、感染予防対策を続けてください。

[シニアガイド編集部]