安心できる老後資金の目安は「2千万円」。でも、6割が「準備できていない」

[2022/3/4 00:00]

老後資金についてのアンケート

金融会社のSBIエステートファイナンスが、「老後資金についてのアンケート」の結果を公開しています。

2021年12月に行なわれたインターネット調査には、持ち家がある50歳以上の男女200人が回答しています。

老後の安心は「2千万円」が目安

「老後の不安を解消するため、いくらくらい必要か」と聞いています。

一番多い回答は「分からない」でした。

それ以外では「2千万円以上3千万円未満」が最多です。

そして「4千万円以上5千万円未満」と「3千万円以上4千万円未満」が続きます。

「分からない」を除くと、回答者の8割が「2千万円以上必要」と答えており、「2千万円」が安心できる老後資金の目安と言えるでしょう。

出典:SBIエステートファイナンスのデータをもとに編集部が作成

老後資金は「まったく準備できていない」が最多

「現時点で、老後のために準備できている金額」を聞いています。

一番多い回答は「まったく準備できていない」でした。

次に多いのが「500万円以上1千万円未満」です。

回答者の6割が、安心できる老後資金の目安である「2千万円」に届いていません。

出典:SBIエステートファイナンスのデータをもとに編集部が作成

「50代」でも老後資金を準備できている人は少ない

今回のアンケートは、持ち家がある生活が安定した人を対象としています。

しかし、「老後資金には2千万円必要」と言いながら、6割の人は、それを準備できていません。

老後までの時間が限られた「50代」になっても、老後資金を準備することは難しいことが分かります。

可能であれば、もう少し早い時期から、積み立てなどの手段で準備を始めるべきでしょう。

また、万一の場合に備えて、持ち家を資金化する可能性についても考えて置くべきでしょう。

[シニアガイド編集部]