「社長」の平均年齢は「60.3歳」。50代と60代で半分以上を占める

[2022/3/9 00:00]

社長の平均年齢が過去最高に

企業情報サービスの帝国データバンクによれば、2021年の「社長」の平均年齢は「60.3歳」でした。

これは、前年よりも「0.2歳」高く、調査を開始した1990年以降で過去最高となりました。

対象となっている企業は、公益法人なども含む147万社です。

出典:帝国データバンク

50代から60代が社長の適齢期

「社長」の年齢を、年代別にみると、「50代」と「60代」が多く、それぞれ4分の1以上を占めています。

この2つの年代で半分以上を占めていますから、このあたりが「社長の適齢期」と言えるでしょう。

なお、「70代」が20.2%、「80代以上」が4.7%あり、高齢の社長も多いことが分かります。

出典:帝国データバンクのデータをもとに編集部が作成

社長の交代率は4%程度

全体から見た「社長」の交代率は「3.92%」でした。

リーマンショック以降、社長の交代率は下がったままの状態が続いています。

厳しい経営環境が続く中で、「社長」を交代する余力のある企業が少ないことが分かります。

出典:帝国データバンク

事業の承継が課題

帝国データバンクでは、今回の調査結果について、次のようにコメントしています。

社長年齢の上昇は、代表の培ってきた業界経験や経営手腕などを生かし、最前線で今なお活躍していることを示す一方で、事業承継や世代交代などが進んでいないことを表している。

事業の将来的な存続に欠かせない後継者の選定と育成にかかる時間を見誤ると、不測の事態が起きた際に円滑な移行に失敗する危険性を孕む。

今後は経営リスクの軽減に向けて、事業承継や後継者の選定・育成はさらなる課題になるだろう。

[シニアガイド編集部]