オミクロン株が家族に二次感染する確率は「33.4%」
「家族」から感染する人が増えている
新型コロナウイルス感染症に「家族」から感染する人が増えています。
生活をともにしている家族からの感染は、どれぐらいの確率で起きるものなのでしょうか。
ここでは、茨城県潮来保健所のデータをもとにして、家族からの感染の危険性を探ります。
「オミクロン株」は感染力が強い
新型コロナの感染力は、変異株ごとに異なります。
感染力を比較するために、新規感染者と、その家族の両方がワクチンを接種していない状態での「二次感染率」を計算しています。
最初に流行した「野生株」の場合、家族が感染する二次感染率は「17.9%」でした。
次に流行した「アルファ株」では「22.7%」に上がります。
そして、感染力が強いとされた「デルタ株」と「オミクロン株」では「47%」を超えています。
つまり、ワクチンを接種していない家族同士の場合、ほぼ半分の確率で、家族に新型コロナを感染させてしまうのです。
二次感染率は「33.4%」
感染力が強いオミクロン株ですが、実際にはどれぐらいの確率で家族にうつるのでしょうか。
今回のデータでは、二次感染率は「33.4%」でした。
つまり、誰かが新規感染者になると、3人に1人の割合で、家族にうつしてしまうことになります。
「子供」や「高齢者」は感染しやすい
もちろん、家族の年齢やワクチン接種の有無によって、二次感染率は変わります。
年齢別に見ると、「19歳以下」は39.2%、「20~59歳」は29.1%、「60歳以上」は40.4%でした。
つまり、「20~59歳」の現役世代に比べて、子供や高齢者はうつしてしまう可能性が10%も高いのです。
家族に子供や高齢者がいる場合は、自分が新型コロナに感染しないように気をつける必要があることが分かります。
ワクチンを接種していると感染が抑えられる
また、家族がワクチンを接種していない場合の二次感染率は「41.9%」ですが、ワクチンを2回以上接種していると「29.5%」まで下がります。
感染率を少しでも下げるために、ワクチンの接種が有効であることが分かります。
できれば家族全員でワクチン接種を
新型コロナを家族にうつさないためには、ワクチンを接種することが有効です。
特に、高齢者は死亡率が高いので、できるだけ接種を行なってください。
できれば家族全員で、3回目のワクチン接種を検討してください。
また、誰かが感染してしまったら、それが家族に広がらないように、「自宅療養者向けハンドブック」などを参考にして行動してください。