半分以上の人が「ここ10年で日本の治安が悪くなった」と感じている

[2022/3/13 00:00]

治安に対する意識を調査

内閣府は「治安に対する世論調査」の結果を公開しています。

2021年12月から1月にかけて郵送で行なわれた調査には、全国の18歳以上の男女1,790人が回答しています。

「日本は治安が良い」が85%

最初に、「現在の日本が、治安がよく、安全で安心して暮らせる国だと思いますか」と聞いています。

回答者の85%が「そう思う」と回答しています。

全体的には、治安が良い状態であると考えている人が多いことが分かります。

出典:内閣府

「ここ10年で治安が悪くなった」と思っている人が多い

次に「ここ10年で日本の治安はよくなったと思いますか」と聞いています。

「よくなった」と思う人は44%、「悪くなった」が54%でした。

ほんの少しの差ですが、最近の治安は「悪くなった」と思う人の方が多いようです。

出典:内閣府

もっとも不安なのは「特殊詐欺」

では、どんな犯罪に対して不安を感じているのでしょうか。

一番多い回答は「特殊詐欺や悪質商法などの犯罪」でした。

ほぼ差がなく「不正アクセスやフィッシング詐欺などのサイバー犯罪」が続きます。

また、「飲酒運転による交通事故やひき逃げあおり運転などの悪質な交通違反」も50%を超えています。

詐欺、サイバー犯罪、交通事故/交通違反などが不安の対象となっていることが分かります。

出典:内閣府

怖い場所は「インターネット空間」

どんな場所に不安を感じるのか、具体的に聞いています。

一番多い回答は「インターネット空間」でした。

ネット上での詐欺などのサイバー犯罪に対する不安が強いことが分かります。

次に多いのが「道路上」で、「繁華街」「電車、バス、飛行機などの乗り物の中」が続きます。

これらの場所では、交通事故や、通り魔的な傷害事件などの被害者となる可能性があるため不安の対象となっているのでしょう。

出典:内閣府

「防犯カメラ」に賛成の人が多い

犯罪を防ぐための活動として求められているのは、警察官による取り締まりやパトロールが中心です。

それ以外では、「街頭や施設など公共の場所における防犯カメラの設置」を求める人が50%を超えています。

すでに街頭での防犯カメラの設置は進んでいますが、電車内でも防犯カメラの設置が始まっています。

今後は、多数の防犯カメラによる抑止が、公共の場所の防犯手段として普及していくでしょう。

出典:内閣府
[シニアガイド編集部]