ネットで買うお墓の主流は「樹木葬」。平均購入価格は70万円
実際にお墓を購入した人へのアンケート
鎌倉新書が運営するお墓の情報サイト「いいお墓」が、「お墓の消費者全国実態調査」の結果を公開しています。
2022年1月に行なわれたインターネット調査には、「いいお墓」経由でお墓を購入した947人が回答しています。
4割以上が「樹木葬」を購入
最初に、購入したお墓の種類を聞いています。
一番多いのは「樹木葬」でした。
全体の4割以上を占めました。
「樹木葬」は、3年連続で一番多いお墓となっており、インターネットでお墓を探す人の主流となっています。
次に多いのが「一般墓」、三番目が「納骨堂」でした。
樹木葬なら、約70万円
次にお墓の購入価格を聞いています。
平均価格は、「樹木葬」が「69万6千円」、「一般墓」が「158万7千円」、「納骨堂」が「83万6千円」でした。
「一般墓」が一番高く、「樹木葬」と「納骨堂」は、「一般墓」の半額で収まります。
なお、「一般墓」の価格は、土地の利用料金と墓石代を合わせた価格です。
内訳は、土地の利用料金が57万7千円、墓石代が110万6千円で、墓石の方がお金がかかっています。
「樹木葬」では、墓石代がいらない場合も多く、必要な場合でも「一般墓」ほどではありません。
「樹木葬」の4割は管理費がかからない
お墓は、購入時だけではなく、その後も「管理費」などの名目で維持費がかかります。
管理費も、お墓の種類によって差があります。
年間の平均金額は、「一般墓」が7,907円、「樹木葬」が6,027円、「納骨堂」が11,893円です。
納骨堂だけ1万円を超えており、他のお墓よりも維持費がかかります。
また、「管理費がかからない」割合も、お墓の種類によって異なります。
管理費がかからない割合は、「一般墓」では18.4%しかありませんが、「樹木葬」では79.1%、「納骨堂」では39.2%もあります。
お墓を買った後で、維持費がかからないのも、「樹木葬」が好まれる理由の一つでしょう。
まず「お墓の種類」から考える
最後に「お墓選びでもっとも重視した点」を聞いています。
一番多いのは「お墓の種類」でした。
これを挙げた人は31.2%で、他の回答を引き離しています。
お墓の購入を考えるときは、まず「お墓の種類」を決めることから始めるようです。
次に多いのは「自宅から霊園までのアクセス」でした。
三番目が「お墓の金額」です。
この順番は、過去4年間変わっていません。
自分でお墓を買うときは、「お墓の種類」「霊園へのアクセス」「お墓の金額」の3つのポイントを押さえて候補を絞ると良いでしょう。