シニアの通販、男性は「インターネット」、女性は「宅配」
関東地方のシニアを調査
NTTドコモの内部組織であるモバイル社会研究所が、シニアの通信販売の利用状況を調べています。
2021年1月に行なわれた訪問調査には、関東地方の60代から70代の男女508人が回答しています。
一番利用されているのは「宅配」
ここでは、「インターネットショッピング」「テレビショッピング」「生協や農協の宅配」を比較しています。
一番利用されているのは「宅配」で、27.8%でした。
「インターネットショッピング」は、これより少なく22.7%です。
「テレビショッピング」は、その半分ほどで11.0%でした。
3つとも、年々、利用者が増え続けており、シニア層でも通販が活発に利用されていることが分かります。
男女で異なる通販の方法
通販の利用率を、年齢/男女別にみています。
男女とも「60代」の方が「70代」よりも利用している人が多くなっています。
また、「男性」は「インターネットショッピング」、女性は「宅配」を利用している人が多いという傾向があります。
利用頻度は「月1回程度」
では、「インターネットショッピング」は、どれぐらい生活に根付いているのでしょうか。
利用頻度を見ると、どの年代でも「月1回程度」という人が多く、全体の8割を占めています。
「週1回程度」利用する人は数%に留まり、「週に2~3日」利用する人は1%程度しかいません。
「シニア」とひとくくりにはできない
今回の調査結果から、「60代」と「70代」では通販の利用に差があることが分かりました。
同じシニアでも、年齢による差は無視できません。
また、「男性」は「インターネットショッピング」、「女性」は「宅配」と、よく利用する手段に差があることが分かりました。
例えば、「シニア」向け商品を売る場合でも、「シニア」とひとくくりにせず、ターゲットとする年齢や性別によって、販売や宣伝の方法などを使い分けていく必要があることが分かります。
また、通販の利用頻度は「月1回程度」が中心です。
つまり、通販で購入しているのは、書籍や化粧品、雑貨など、ときどき購入する商品が中心です。
生鮮食品のように、ほぼ毎日購入するような商品は通販では購入していないので、販売する商品の特性との相性も考える必要があります。