減少していた東京都の陽性者が急増。「BA.2」への置き換わりが始まる
減少から増加に転じる
減少傾向が続いていた、東京都の新型コロナウイルス新規陽性者数が、増加に転じました。
7日間平均で見た新規陽性者数は、3月23日には「6,123人」でしたが、3月30日は「7,419人」に増えました。
前の週に比べて「121.2%」に増えたのです。
東京都の新規陽性者数は、2月上旬をピークに、減少傾向が続いていましたが、再び増え始めたのです。
このまま、新規陽性者数が増えると、再び「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」などの措置が行なわれる可能性があります。
「オミクロン株 BA.2」への置き換わりが進む
新規陽性者数が増え始めた原因の1つとして考えられるのが、新しい変異株の拡大です。
2月は、「オミクロン株 BA.1」が90%以上を占めていました。
次に流行する可能性が高い「オミクロン株 BA.2」は7%だけでした。
しかし、3月に入るとBA.2が増え始め、「30.6%」を占めています。
また、3月15日から21日の週に限ると、BA.2の割合は「52.3%」と半分を超えました。
2021年12月にデルタ株がオミクロン株 BA.1に置き換わったように、今後はBA.1からBA.2に置き換わっていくでしょう。
「BA.2」は、「BA.1」よりも、さらに感染力が強いとされているので、警戒が必要です。
医療体制は、まだ余裕
3月30日の時点で「新規陽性者数」が増加に転じました。
しかし、医療体制の方は、まだ余裕があります。
「重症者用の病床」や「酸素投与が必要な患者」の数は、前の週よりも減っています。
これらの数値が前の週よりも増え始めたら、危険な状況と言えるでしょう。
危険な状態が続く「感染状況」
現在の東京都の判断は、「感染状況」については、4段階のうち、1番危険な状態としています。
そして、「医療提供体制」については、2番目に危険な状態です。
今は、危険な兆候が出始めており、最悪の状況に陥らないように努力するときなのです。
今できることは、人混みを避けるなど、基本的な感染予防策を守ることです。
あなた自身や家族のためにも、新型コロナウイルスへの感染する危険を避けてください。
また、3回目のワクチン接種が可能な状況であれば、接種を検討してください。