日本の総人口が過去最大の減少。高齢化率は世界最高
前年から64万人も減少
総務省統計局が、2021年10月1日時点の人口推計を発表しています。
外国人を含む総人口は「1億2,550万2千人」でした。
総人口は、11年連続の減少となりました。
2021年は、前年から「64万4千人」少なくなりました。
前年からの 統計を取り始めた1950年以来でもっとも大きくなりました。
日本人に限定した人口は「1億2,278万人」で、こちらは「61万8千人」の減少となっています。
人口減少の理由は「自然減」
総人口が「64万4千人」も減った原因のほとんどは自然減です。
出生児数から死亡者数を引いた自然増減は「60万9千人」の減少でした。
自然減少は13年連続で、出生の減少と、死亡の増加が続いています。
また、入国者数から出国社数を引いた社会増減は「3万5千人」の減少でした。
過去最高の高齢化率
総人口を年齢別に見てみましょう。
15歳未満の「年少人口」は11.8%で、過去最低です。
15~64歳の「生産年齢人口」は59.4%で、こちらも過去最低です。
65歳以上の老年人口の割合を「高齢化率」と呼びますが、こちらは28.9%で過去最高でした。
なお、総務省によれば、28.9%という高齢化率は、世界最高です。
日本以外では、イタリア(23.5%)、ドイツ(22.0%)、フランス(20.7%)、スペイン(20.0%)が、高齢化の進んだ国です。
男性の割合は48.6%
総人口を性別で見てみましょう。
男性は「6,101万9千人」、女性は「6,448万3千人」でした。
女性の方が346万4千人多くなっています。
男性が人口に占める割合は48.6%です。
男女とも人口の減少が続いており、男性は14年連続、女性は11年連続の減少となりました。
男女とも、死亡者数が増加し、出生児数が下がる傾向が長く続いています。
また、男女を比べると、男性が多く生まれ、多く死んでいることが分かります。