「オミクロン株 BA.2」の割合が85%に。変異株の入れ替わりで流行が長期化
「第6波」が終わらない
東京都では、新型コロナウイルス感染症の流行が続いています。
2022年1月から始まった「第6波」は、2月にピークを過ぎたものの、4月に入っても新規陽性者が下げ止まっています。
「第6波」は、これまでの流行の波よりも、流行の期間が長くなっているのです。
少しずつ増えてきた「BA.2」
その理由の一つが、「オミクロン株」の変異株の登場です。
第6波の最初の頃は、オミクロン株のうち「BA.1」と呼ばれる亜種が中心でした。
しかし、3月以降は、同じオミクロン株でも「BA.2」と呼ばれる亜種に入れ替わりました。
BA.2の割合は、少しずつ増え、3月の時点で「45.0%」まで上がりました。
つまり、BA.1が下がり切る前に、BA.2による増加が始まってしまったのです。
すでに「BA.1」から「BA.2」に入れ替わった
4月に入ってからも、「BA.2」は増え続けています。
東京都のデータを1週間単位で見ると、「4月5日~11日」には「85.1%」まで上がりました。
すでに「第6波」の流行は、BA.1からBA.2に入れ替わったと見て良いでしょう。
過去の流行を見ると、新型コロナの変異株は、流行が始まってから、流行の波が終わるまで、だいたい3カ月かかります。
「BA.2」による流行が3月から始まったとするならば、4月がピークで、少なくとも5月一杯まで流行が続くと見て良いでしょう。
状況によっては、6月まで流行が長期化するおそれがあります。
大型連休中の行動に注意
「BA.2」は「BA.1」よりも、さらに感染力が強いとされています。
現在、第6波の流行の波は、横ばいの状態ですが、ふたたび上昇を始める可能性もあります。
再び流行が広がるかどうかは、私達の行動にかかっています。
4月末からは、大型連休が始まり、外出する機会も増えます。
その場合も、必要な感染対策を行ない、できるだけ人混みを避けて行動してください。
また、ワクチンの接種は「BA.2」にも有効とされています。
3回目の接種が可能ならば、早めの接種を検討してください。