「オミクロン株 BA.2」の割合が95%を超える
[2022/5/8 00:00]
「オミクロン株 BA.2」が主流に
東京都が、新型コロナウイルス感染症の陽性者の95%以上が「オミクロン株 BA.2」になったと発表しました。
「BA.2」は、オミクロン株の亜種で、これまで流行していた「BA.1」に代わって、流行の主流となっています。
この記事では、公開された資料をもとに、BA.2の流行状況を紹介します。
感染性が高い「BA.2」
厚労省によれば、BA.2は、BA.1に比べて次のような特徴があります。
- BA.1よりも、感染性が高い
- BA.1より重症になりやすいというデータがあるが、差がないというデータもある
- ワクチンの予防効果には差がない
- BA.1に感染しても、BA.2に再感染した例がある
つまり、BA.2は、オミクロン株の特徴である「感染性の高さ」が、さらに強くなっており、警戒が必要な変異株なのです。
2月から急速に拡大
東京都のデータによれば、BA.2は、2月には「7.2%」しかありませんでしたが、3月には「45.9%」、4月には「84.2%」と急速に拡大しました。
4月下旬に「95%」を超える
さらに、4月に入ってからのBA.2拡大の様子を細かく見ると、4月19日から4月25日の週には、「95.2%」を占めています。
現在の新型コロナウイルス感染症は、完全にBA.2が主流となり、他の変異株を駆逐した状況です。
大型連休の後も警戒を
現在、東京都の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者は、減り続けています。
ただし、大型連休が過ぎた後で、再び新規陽性者が増加する可能性があります。
また、これまで流行してきた変異株は、90%以上を占めると、次の変異株に主流が移っています。
しかし、BA.2の次にどの変異株が主流になるかは、まだ分かっていません。
いまは、いったん落ち着いた状況ですが、大型連休が終わった後も、「新規陽性者数」と「変異株の動向」には、注意が必要です。