100人のファイナンシャルプランナーに聞いた“値上げ”の状況。「今後も続く」が92%

[2022/5/20 00:00]

100人のFPに聞いた「値上げ」

燃料の高騰や、円安、ウクライナ情勢など、さまざまな理由で、食品や生活日常品の値上げが続いています。

この状況は、いつまで続き、それに対して、どのように対策したら良いのでしょうか。

ソニー損害保険株式会社が、ファイナンシャルプランナー(FP)に聞いています。

2022年4月に行なわれたインターネット調査には、保険会社などに所属していないFP 100人が回答しています。

92%が「値上げは続く」と見ている

まず、「2022年下半期も値上げが続くかどうか」を聞いています。

回答者の92%は、「続く」と答えています。

値上げが「続かない」というFPは5%しかいません。

出典:ソニー損保

値上げの影響が大きいのは「ガソリン」

「すでに値上げされた品目の中で、家計への影響が大きいもの」を聞いています。

一番多い回答は「ガソリン」でした。

「ガソリン」は、自家用車の燃料費だけではなく、運輸すべてに関わる品目なので、影響が大きいのでしょう。

そして、「電気/ガス/水道料金」と「小麦粉/小麦製品」が続きます。

誰もが支払わなければならない「公共料金」と、パンやパスタなどの主食を含む「小麦製品」の影響が大きいことが分かります。

出典:ソニー損保

値上げの影響は、年間で「4万2千円」

もし、値上げに対して、何も対策を取らなかったとしたら、どれぐらい出費が増えるのでしょうか。
FP100人による回答の平均値は、年間で「42,568円」でした。

これは、住宅や車を所有している一般的な家庭を想定していますが、年間で4万2千円の増加は、家計に影響が出る金額です。

何らかの対策が必要となります。

出典:ソニー損保

10項目の「家計見直しポイント」

最後に、値上げを乗り越えるための「家計見直しポイント」を聞いています。

一番多い回答は「資産運用(株式投資やNISAなど)」でした。

「資産運用で物価上昇に対策すべき」という意見が多数でした。

そして、「生命保険/火災保険の見直し」「通信費の見直し」など、固定費の見直しが挙がっています。

これに類するものとしては「サブスクリプションや定期購入の見直し」や「電力会社の乗り換え」も挙がっています。

日常生活では「日用品の節約」「外食を控えて自炊(内食)を増やす」など、家計費を抑える工夫が必要とされています。

「趣味/娯楽費」や「食料品」も節約の対象です。

今後の値上げに備えて、できることから少しずつ手を付けていきましょう。

出典:ソニー損保
[シニアガイド編集部]