まだまだ止まらない食品の高騰。8月までに3千品目以上が値上げを予定
[2022/5/24 00:00]
3千品目以上の食品が値上げを予定
企業情報サービスの帝国データバンクが、食品の値上がりを警告しています。
大手食品メーカー105社を対象とした調査によれば、2022年6月から8月までに「3,615品目」の食品の値上げが予定されています。
すでに今年は5月までに「4,770品目」が値上げされていますが、今後も値上げの勢いが止まりません。
値上げ幅の平均は12%に達します。
原料の高騰が値上げを呼ぶ
食品の値上げの主因は、原料となる「食用油」と「小麦粉」の価格上昇です。
値上げ対象を品目別にみると、これらを使う「加工食品」が一番多くなっています。
具体的な商品としては「カップラーメン」「ハム/ソーセージ」「冷凍食品」などが値上げの対象です。
これに、食料油を原料とするマヨネーズやドレッシングを含む、「調味料」が続きます。
そして、「酒類/飲料」「菓子」「パン」なども値上げされる製品の割合が高くなっています。
お酒は15%、加工食品は13%の値上がり
値上げ幅を見ると、「酒類/飲料」が15%と高くなりました。
原料価格の上昇に加えて、円安による輸入コストの増大も影響しています。
また、「加工食品」も値上げ幅が大きく、13%となりました。
帝国データバンクでは「今後さらに原材料価格の高騰が続けば、直接売価に反映せざるを得なくなるケースは今以上に増えるとみられ、秋口以降も“値上げラッシュ”は続く可能性がある」と警告しています。