新しい会社の設立数が過去最高。一番多い社名は「LINK」

過去最高の設立件数

企業情報サービスの東京商工リサーチが、新しく設立された法人についてのレポートを公開しています。

2021年に新しく設立された法人の数は過去最高の14万4,622社でした。

この件数は前年よりも10.1%増加しています。

前年からの増加率が10％を超えたのは、2007年以降で初めてのことです。

東京商工リサーチでは、「コロナ禍にもかかわらず、活発な起業ニーズがうかがえる」としています。

コロナ禍が、既存のビジネスモデルに変革を迫り、新たなビジネスが芽生えつつある一方で、コロナ禍によるリストラが、起業を促した可能性もあるとしています。

出典：東京商工リサーチ

「合同会社」が4分の1を占める

起業した会社の法人格を見てみましょう。

一番多いのは「株式会社」で、全体の66.4%を占めました。

次に多いのが「合同会社」で25.5%を占めています。

「合同会社」は、設立コストが安く、株主総会が不要など経営の自由度が高いのが特徴です。

こうしたメリットが評価されて、「合同会社」の設立数は増え続けており、今年は4分の1を超えました。

出典：東京商工リサーチのデータをもとに編集部が作成

一番多い社名は「LINK」

2021年に設立された法人の「商号(社名)」を見てみましょう。

一番多い「商号」は「LINK」で54社でした。

次に多いのが「アシスト」で51社でした。

1位の「LINK」と2位の「アシスト」は、昨年と同じです。

このように、“結びつき”や“絆”をテーマとした「商号」が、コロナ禍では人気となっています。