「一般葬」が減り、「家族葬」が過半数を超える

[2022/5/28 00:00]

「喪主」に聞いた葬儀の現状

終活関連サービス会社の鎌倉新書が、「お葬式に関する全国調査」の結果を公開しています。

2022年3月に行なわれたインターネット調査には、喪主を経験したことのある40歳以上の男女1,955人が回答しています。

この記事では、葬儀の形式と参列者数について紹介します。

「家族葬」が過半数を超える

葬儀の形式で一番多いのは「家族葬」で55.7%でした。

「家族葬」は新型コロナウイルス感染症の前より増えており、過半数となりました。

次に多いのが「一般葬」で25.9%でした。

「一般葬」は新型コロナ前より大きく減り、全体の4分の1になっています。

また、「直葬/火葬式」は11.4%で、初めて1割を超えています。

新型コロナの影響で、家族や参列者の安全を考慮し、大勢が集う「一般葬」を避け、小規模な葬儀に移行したことが分かります。

出典:鎌倉新書

「一般葬」から「家族葬」に変えた人が多い

新型コロナによって、思い通りの形式で葬儀をできなかった人は、どれぐらいいるのでしょうか。

「本来希望した葬儀」と「実際に行った葬儀」を聞いています。

例えば、「一般葬」は、44.0%の人が希望していましたが、実際に行なえた人は25.9%でした。

逆に「家族葬」は、41.1%の人が希望していましたが、実際には55.7%の人が行なっています。

つまり、本来は「一般葬」を希望していながら、諸般の事情を考慮して、「家族葬」に変えた人が少なくありません。

出典:鎌倉新書

葬儀の参列者は「38人」に減少

葬儀に参加する「参列者」の人数は、年々、減少しています。

今回は「38人」で、前回の「55人」から大きく減りました。

これまでの減少傾向に加えて、新型コロナの影響で、葬儀の規模が小さくなったことが分かります。

出典:鎌倉新書

参列者が増えている「直葬」

葬儀の型式別に参列者数の変化を比較しています。

「一般葬」「家族葬」「一日葬」は、いずれも2年前よりも参列した人が少なくなりました。

一方、「直葬・火葬式」は、2年前の20人から、今年は30人に増えています。

「直葬・火葬式」は、宗教儀式がなく、火葬場でお別れをするだけなので、30人というのはかなり多めの人数に感じられます。

新型コロナへの配慮で、他の形式から直葬にしたものの、思っていたよりも参列者が多かったと推測されます。

新型コロナ渦では、葬儀の規模を小さくすることを優先してしまいがちです。

しかし、葬儀の形式を決めるときは、参列してくれる人の数も重要な要素です。

葬儀の形式を決めるときは、参列者の数も考慮し、それにふさわしい形式を選んでください。。

出典:鎌倉新書
[シニアガイド編集部]