「一般葬」が減り、「家族葬」が過半数を超える
「喪主」に聞いた葬儀の現状
終活関連サービス会社の鎌倉新書が、「お葬式に関する全国調査」の結果を公開しています。
2022年3月に行なわれたインターネット調査には、喪主を経験したことのある40歳以上の男女1,955人が回答しています。
この記事では、葬儀の形式と参列者数について紹介します。
「家族葬」が過半数を超える
葬儀の形式で一番多いのは「家族葬」で55.7%でした。
「家族葬」は新型コロナウイルス感染症の前より増えており、過半数となりました。
次に多いのが「一般葬」で25.9%でした。
「一般葬」は新型コロナ前より大きく減り、全体の4分の1になっています。
また、「直葬/火葬式」は11.4%で、初めて1割を超えています。
新型コロナの影響で、家族や参列者の安全を考慮し、大勢が集う「一般葬」を避け、小規模な葬儀に移行したことが分かります。
「一般葬」から「家族葬」に変えた人が多い
新型コロナによって、思い通りの形式で葬儀をできなかった人は、どれぐらいいるのでしょうか。
「本来希望した葬儀」と「実際に行った葬儀」を聞いています。
例えば、「一般葬」は、44.0%の人が希望していましたが、実際に行なえた人は25.9%でした。
逆に「家族葬」は、41.1%の人が希望していましたが、実際には55.7%の人が行なっています。
つまり、本来は「一般葬」を希望していながら、諸般の事情を考慮して、「家族葬」に変えた人が少なくありません。
葬儀の参列者は「38人」に減少
葬儀に参加する「参列者」の人数は、年々、減少しています。
今回は「38人」で、前回の「55人」から大きく減りました。
これまでの減少傾向に加えて、新型コロナの影響で、葬儀の規模が小さくなったことが分かります。
参列者が増えている「直葬」
葬儀の型式別に参列者数の変化を比較しています。
「一般葬」「家族葬」「一日葬」は、いずれも2年前よりも参列した人が少なくなりました。
一方、「直葬・火葬式」は、2年前の20人から、今年は30人に増えています。
「直葬・火葬式」は、宗教儀式がなく、火葬場でお別れをするだけなので、30人というのはかなり多めの人数に感じられます。
新型コロナへの配慮で、他の形式から直葬にしたものの、思っていたよりも参列者が多かったと推測されます。
新型コロナ渦では、葬儀の規模を小さくすることを優先してしまいがちです。
しかし、葬儀の形式を決めるときは、参列してくれる人の数も重要な要素です。
葬儀の形式を決めるときは、参列者の数も考慮し、それにふさわしい形式を選んでください。。