次に流行する可能性がある変異株「BA.5」と「BA.2.12.1」を東京で検出
海外で流行中の変異株を検出
東京都は、海外で流行中の変異株「BA.5」と「BA.2.12.1」が、都内の陽性者から検出されたと公表しました。
「BA.5」と「BA.2.12.1」は、現在流行中の「BA.2」の次に流行する可能性があり、警戒されています。
すでに、海外では流行が始まっていますが、都内で患者が出たことで、国内でも広まる可能性が高くなりました。
「BA.2」の次に流行の可能性
新型コロナウイルスは、変異株と呼ばれる亜種が入れ替わりながら流行しています。
これまで、中国武漢由来の「従来株」、「アルファ株」、「デルタ株」、「オミクロン株 BA.1」、「オミクロン株 BA.2」の順に入れ替わってきました。
現在、都内では「オミクロン株 BA.2」が、ほとんどを占めていますが、そろそろ次の変異株に入れ替わる時期となっています。
今回検出された「BA.5」と「BA.2.12.1」は、「BA.2」の次に主役となる可能性がある変異株なのです。
さらに感染者が増えやすい傾向
「BA.5」と「BA.2.12.1」について、もう少し詳しく見てみましょう。
両者は、いずれもオミクロン株の系統です。
「BA.5」は、19カ国で報告されており、南アフリカ、ドイツ、ポルトガルなどで流行しています。
一方、「BA.2.12.1」は38カ国で報告されており、特にアメリカで流行しています。
アメリカでは、すでに新規陽性者の6割近くを占めており、流行の主流となってます。
いずれも、海外で流行している実績があるので、日本でも流行する可能性が高いでしょう。
そして、「BA.5」と「BA.2.12.1」のいずれも、既存のオミクロン株に比べて、感染者が増えやすい傾向があるとされています。
これまでの変異株よりも重症化しやすいかどうかは、明らかになっていません。
予防対策は変わらない
「BA.5」と「BA.2.12.1」という新しい変異株が登場しても、新型コロナウイルスに対する対策は変わりません。
これまで行なってきた、基本的な予防対策を続けてください。
ただし、新しい変異株は、さらに感染しやすくなっています。
これまでよりも、さらに注意深く行動してください。