年内に1万以上の食品が値上げを実施。秋からは「冷凍食品」と「飲料」が高くなる
年内に1万品目以上が値上がり
企業情報サービスの帝国データバンクが、食品の値上がりを警告しています。
大手食品メーカー105社を対象とした調査によれば、年内に1万品目を超える食品の値上げが予定されていることが分かりました。
今年は6月までに「6,285品目」が値上げされていますが、今後も値上げの勢いが止まりません。
値上げ幅も大きくなっており、平均で「13%」に達しています。
カップ麺、冷凍食品などが値上がり
食品の値上げの原因は、今年前半から続く、「食用油」と「小麦粉」の価格上昇です。
値上げ対象を品目別にみると、これらを使う「加工食品」が一番多くなっています。
具体的には、カップラーメン、ハム/ソーセージ、冷凍食品などが値上げの対象です。
これに、食料油を原料とするマヨネーズやドレッシングを含む、「調味料」が続きます。
そして、「酒類/飲料」「菓子」「パン」なども値上げされる製品の割合が高くなっています。
値上げ幅が大きい「酒類/飲料」
値上げ幅を見ると、「酒類/飲料」が15%と高くなりました。
「酒類/飲料」は輸入製品が多いため、原料価格の上昇に加えて、円安による輸入コストの増大が影響しています。
また、「加工食品」も値上げ幅が大きく、14%となりました。
「加工食品」については、原油高に伴う物流コストの上昇、食肉など円安による輸入食材の上昇、北米でのスケソウダラ漁不振によるすり身価格の上昇、パッケージ化する際の包装資材の価格上昇、など値上げの材料が続出しています。
夏以降は「冷凍食品」と「飲料」が値上がり
帝国データバンクでは『夏~秋口以降は、原油価格の上昇により「冷凍食品」と「飲料」が値上げの中心になる』としています。
また、「食材など原材料でも食肉や魚介類など多くの品目で値上がりが続いており、年内の再値上げ・再再値上げといった動きが前例にないペースで進む可能性が高い」と警告しています。
すでにスーパーの店頭でも、値上げの影響を感じるようになってきました。
少なくとも今年中は、食品の値上げが続く前提で、節約に努めましょう。