1年間で「62万人」も日本人が減少。出生は過去最少、死亡数は過去最多
[2022/6/6 00:00]
「出生数」は過去最少
厚労省が、2021年1年間の、国内の日本人の出生数と死亡数のデータを公開しています。
2021年の出生数は「81万1,604人」で、過去最少でした。
出生数は、長期的に減少が続いています。
ピークだった1949年の269万人に比べると、3分の1以下に減少しました。
「合計特殊出生率」も低下
1人の女性が一生の間に生む子供の数の平均を「合計特殊出生率」と言います。
現在の人口を維持するためには、「2.07」以上の「合計特殊出生率」が必要です。
しかし、日本では、それを下回る状態が長期間続いています。
2021年の「合計特殊出生率」は、「1.30」でした。
これは、過去最低だった、2005年の「1.26」にかなり近い数字です。
都道府県別では、一番高いのが「沖縄県」で「1.80」です。
逆に、一番低いのは「東京都」で「1.08」でした。
全国的に見ると、南西の県が高く、東北や北海道は低くなっています。
「死亡数」は過去最多
2021年の死亡数は「143万9,809人」でした。
これは、1947年以降で過去最多です。
2021年の出生数は「81万1,604人」ですから、差し引きで「62万8,205人」も人口が減少しました。
これは、人口が一番少ない鳥取県の約55万人よりも多く、二番目に人口が少ない島根県の約66万人に近づいています。
なお、都道府県別で、死亡数よりも出生数が多いのは「沖縄県」だけでした。
それ以外の都道府県は、すべて死亡数の方が多くなっています。
人口の減少が一部の地方の問題ではなく、全国的な問題であることが分かります。