夜の繁華街を歩く人は、コロナ前から4割減っている
[2022/6/19 00:00]
コロナ前の状況には戻っていない
新型コロナウイルス感染症の流行と、密接に関係しているのが、繁華街の人混みです。
繁華街で、夜間の滞留人口が増えると、2~3週間後に新規陽性者が増えるという傾向があるのです。
そのため、東京の繁華街は、新型コロナウイルスの流行中に、営業時間の短縮や酒類の提供禁止などの規制を繰り返し受けました。
その結果、最初の緊急事態宣言だった2020年4月以来、夜間の滞留人口は、コロナ前の2019年を下回る状態が続いています。
2022年6月でも、2019年の同じ時期に比べると、4割もマイナスになっています。
それだけ、夜の繁華街に出かける人が減ってしまったのです。
規制解除後は、少しずつ増えている
ただし、短期的に見ると、夜間の滞留人口は増えています。
最期の規制が解除された2022年3月中旬と、6月初旬を比べると、どの時間帯も人が増えました。
特に、飲食の時間帯である「18時から24時」で見ると、6月初旬は3割も増えています。
コロナ前より少ないとはいえ、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などの規制があった当時に比べれば人が戻ってきていることが分かります。
まだ流行は終わっていない
ニュースで取り上げられにくくなったとはいえ、まだ新型ウイルス感染症の流行が終わったわけではありません。
現在も、東京では、新型ウイルス感染症の陽性者と死者が、毎日発生しています。
このところ、新規陽性者は、前の週の7~8割に減っていますが、まだ油断はできません。
できるだけ、人混みや、対面での飲食を避け、注意深い生活を送ってください。