東京都の新型コロナ患者が5週間ぶりに増加。「BA.5」など亜系統が増加
[2022/6/24 00:00]
5週間ぶりの増加
東京都における、新型ウイルス感染症の新しい患者が、5週間ぶりに増加しています。
2022年6月22日時点の新規陽性者数は、1週間平均で「1,698人/日」でした。
これは、前の週の110%にあたります。
新規陽性者数は、5月中旬から減少傾向にありましたが、増加の勢いを取り戻しています。
入院患者も増えている
今週の入院患者数は「614人」で、前の週よりも39人増加しました。
入院患者数は、6月に入ってから減少が続いていましたが、増加に転じました。
病床の使用率は「8.5%」で、まだ余裕があります。
一方、人工呼吸器やECMOを使用している重症患者数は、前の週の「1人」から「0人」に減りました。
重症者用の病床使用率は「0%」です。
これらの数字をもとにした、国の基準によるレベルでは、「レベル2」の「警戒を強化すべきレベル」となっています。
「BA.2」以外の亜系統が増えてきた
新規陽性者数の増加の原因として注目されるのが、新しい変異株への入れ替わりです。
現在は「オミクロン株」のうち「BA.2」という系統が80%以上を占めています。
一方で、同じ「オミクロン株」の亜系統である「BA.5」が13.6%、「BA.2.12.1」が4.1%に増えてきています。
この2つの新しい亜系統は、「BA.2」よりも感染力が強いとされており、警戒が必要です。
引き続き、人混みを避けるなどの、基本的な感染防止策を行なってください。