テレワーカーの7割は「オフィスが必要」と回答。欲しい設備は「Web会議用の個室スペース」

[2022/6/27 00:00]
新しい機能を備えたオフィスの事例 出典:アーバンプラン

テレワーカー千人へのアンケート

建築業のアーバンプランが、「オフィス利用の実態」に関する調査を実施しました。

2022年5月に行なわれたインターネット調査には、テレワークと出社を併用して働く会社員1,012人が回答しています。

テレワークでオフィスも変わる

テレワーク導入後、オフィスで業務をすることに関して気付きや変化を感じたことが「ある」人は、7割を超えました。

テレワークを経験することによって、オフィスで行なう業務の受け止め方も変わっているのです。

オフィスでの業務に感じた変化が、「ポジティブ(肯定的)」な人は4割を超えます。

一方、「ネガティブ(否定的)」と感じた人は2割ほどでした。

出典:アーバンプラン

オフィスで感じた変化の実例

オフィスでの業務で「ポジティブ」に感じたことは、次の通りです。

  • 業務に関するコミュニケーションが取りやすい
  • 労働環境が充実している
  • 自宅よりも集中できる

やはり、面と向かって会話ができることで、電子会議よりもコミュニケーションが取りやすいのでしょう。

一方、「ネガティブ」に感じることは次の通りです。

  • 出社時の社員同士のコミュニケーションが以前より低下している
  • 空いているスペースが無駄に感じる
  • 休憩スペースやリラックスできる場所がない(足りない)

現在では、オフィス業務においても、「3密の回避」や「マスクの着用」などの感染症対策が必要となっています。

そのため、以前に比べて、コミュニケーションが取りにくいと感じることがあるのでしょう。

7割が「オフィスが必要」と感じている

テレワークが中心で働く会社では、オフィスを無くしたり、縮小する動きがあります。

しかし、「オフィスが必要だと思う」人は、全体の7割を超えています。

必要だと思う理由は、次の通りです。

  • 直接的なコミュニケーションも大切(40代男性)
  • 集中して仕事ができる(40代男性)
  • 業務用の高機能な機器がある。集中できる(40代女性)
出典:アーバンプラン

新しいオフィスに必要とされる機能

出社とテレワークを併用する時代のオフィスに、必要な機能を聞いています。

すると、次のような機能が支持されました。

  • Web会議用の個室スペース
  • コミュニケーションが促進できるようなフリースペース
  • 感染予防の観点でレイアウトしたオフィス空間

テレワークと併用して業務をするオフィスには、周りが気にならないWeb会議用の個室や、人目を気にせずリフレッシュできるようなスペースを求めていることがわかります。

出典:アーバンプラン

テレワークを前提とした新しい時代のオフィス

新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着き、オフィスへの回帰が始まっています。

しかし、テレワークを経験した後のオフィスは以前のままではすみません。

電子会議専用の個室や、テレワークによる参加者を前提とした会議室、隣り合った席との距離の確保やパーテーションの常設など、新しい要素を入れたオフィス環境が必要となっています。

今は、オフィスへの回帰を前に、オフィスの刷新を考えるべき時期なのでしょう。

[シニアガイド編集部]