テレワーカーの7割は「オフィスが必要」と回答。欲しい設備は「Web会議用の個室スペース」
テレワーカー千人へのアンケート
建築業のアーバンプランが、「オフィス利用の実態」に関する調査を実施しました。
2022年5月に行なわれたインターネット調査には、テレワークと出社を併用して働く会社員1,012人が回答しています。
テレワークでオフィスも変わる
テレワーク導入後、オフィスで業務をすることに関して気付きや変化を感じたことが「ある」人は、7割を超えました。
テレワークを経験することによって、オフィスで行なう業務の受け止め方も変わっているのです。
オフィスでの業務に感じた変化が、「ポジティブ(肯定的)」な人は4割を超えます。
一方、「ネガティブ(否定的)」と感じた人は2割ほどでした。
オフィスで感じた変化の実例
オフィスでの業務で「ポジティブ」に感じたことは、次の通りです。
- 業務に関するコミュニケーションが取りやすい
- 労働環境が充実している
- 自宅よりも集中できる
やはり、面と向かって会話ができることで、電子会議よりもコミュニケーションが取りやすいのでしょう。
一方、「ネガティブ」に感じることは次の通りです。
- 出社時の社員同士のコミュニケーションが以前より低下している
- 空いているスペースが無駄に感じる
- 休憩スペースやリラックスできる場所がない(足りない)
現在では、オフィス業務においても、「3密の回避」や「マスクの着用」などの感染症対策が必要となっています。
そのため、以前に比べて、コミュニケーションが取りにくいと感じることがあるのでしょう。
7割が「オフィスが必要」と感じている
テレワークが中心で働く会社では、オフィスを無くしたり、縮小する動きがあります。
しかし、「オフィスが必要だと思う」人は、全体の7割を超えています。
必要だと思う理由は、次の通りです。
- 直接的なコミュニケーションも大切(40代男性)
- 集中して仕事ができる(40代男性)
- 業務用の高機能な機器がある。集中できる(40代女性)
新しいオフィスに必要とされる機能
出社とテレワークを併用する時代のオフィスに、必要な機能を聞いています。
すると、次のような機能が支持されました。
- Web会議用の個室スペース
- コミュニケーションが促進できるようなフリースペース
- 感染予防の観点でレイアウトしたオフィス空間
テレワークと併用して業務をするオフィスには、周りが気にならないWeb会議用の個室や、人目を気にせずリフレッシュできるようなスペースを求めていることがわかります。
テレワークを前提とした新しい時代のオフィス
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着き、オフィスへの回帰が始まっています。
しかし、テレワークを経験した後のオフィスは以前のままではすみません。
電子会議専用の個室や、テレワークによる参加者を前提とした会議室、隣り合った席との距離の確保やパーテーションの常設など、新しい要素を入れたオフィス環境が必要となっています。
今は、オフィスへの回帰を前に、オフィスの刷新を考えるべき時期なのでしょう。