「大手電力会社」から「新電力」に乗り換えた人は3割
1万人に聞いた「電力会社の選択」
調査会社のマイボイスコムが「電力・ガス自由化に関する調査」の結果を公開しています。
2022年6月に行なわれたインターネット調査には、10,040人が回答しています。
ここでは、以前からある「大手電力会社」と、2016年の電力自由化以降に登場した「新電力会社」との選択について紹介します。
「新電力会社」は、「大手電力会社」よりも安い価格プランで人を集めていましたが、最近の燃料価格上昇によって、状況が変わりつつあります。
「新電力」は3割
最初に、現在契約している電力会社を聞いています。
「大手電力」が6割強、「新電力」が3割でした。
過去2回の調査に比べて、少し増えています。
電力会社を変えた人は3割
電力自由化後に、電力会社や料金プランを変更したかを聞いています。
一番多いのは「電力会社も料金プランも変更していない」で、6割を占めています。
「電力会社を変更した」人は3割でした。
そのほとんどが、「大手電力」から「新電力」に変更しています。
現時点では「どちらともいえない」が最多
今後、選択する電力会社を聞いています。
一番多いのは「どちらともいえない」で、43%でした。
「今後の利用料金の変更やエネルギー施策の動向が気になるので。(男性47歳)」など、状況の変化を見極めてから選びたいというコメントがありました。
「大手電力会社」を選ぶ人は40%でした。
「新規参入型の電気小売事業者の中には倒産に陥ったものがあると聞いている。安定性を考えたら大手の方が安心できる。(女性55歳)」など、安心感を重視するコメントが寄せられています。
そして、「新電力会社」を選ぶ人は15%です。
「他のサービス(携帯電話・固定電話/インターネット回線・ガスなど)を同じ会社にまとめるだけで、複数の割引を受けられることが大前提。現在の会社はその点非常に満足。(男性60歳)」など、価格面でのメリットを重視するコメントがありました。
昨年から、燃料価格の上昇などで、電気を仕入れるための金額が高騰しています。
それだけ「新電力」の負担も大きく、撤退する企業も少なくありません。
電力会社の乗り換えを考えるときは、慎重に考えるべき時期と言えるでしょう。