1日8千人以上の新規陽性者が続く東京都。「第7波」のピークは8月下旬

[2022/7/11 00:00]

今は「第7波」の入り口!?

東京都の新型コロナウイルス感染症は、再び拡大が始まりました。

東京都の新規陽性者数は、7月6日から4日連続で、8千人を超えています。

このままの勢いで行けば、再び流行が拡大し、「第7波」の流行が始まる可能性があります。

では、「第7波」は、どれぐらいの規模が予想されるのでしょうか。

ここでは、東京都の資料をもとに、「第7波」の新規陽性者と病院での受入状況などを予測します。

新規陽性者数の推移 出典:東京都

流行のピークは「8月下旬」

まず、新規陽性者数を見てみましょう。

ここでは、6月21日までの実績をもとに、「BA.5」系統の新規陽性者数を計算しています。

BA.5の感染力については、3通りの前提を用意しています。

いずれの場合も、流行のピークは「8月20日頃」となっています。

新規陽性者数は、もっとも悲観的な条件で1日「14,000人」となっています。

実際には、7月上旬で、すでに1日「8,000人」を超えているので、さらに増える可能性が高いと見て良いでしょう。

新規陽性者数については、「8月下旬」がピークで、少なくとも1日「14,000人」を超えると思えば良いでしょう。

出典:東京都

症状があっても「入院」できない可能性がある

次に、病院の状況について見てみましょう。

この推計では、「第7波」について、「楽観」「基本」「悲観」の3つのシナリオを用意しています。

まず、「重症化率」については、「現時点では、“楽観”シナリオに近い」としています。

これが正しければ、「第7波」のピークが、「第6波」のピークの2倍でも、重症患者用の病床があふれることはありません。

なお、ここで言う「重症」は、人工呼吸器やECMO(エクモ:体外式膜型人工肺)が必要な状況ですから、一般的に考えるよりもずっと重い症状です。

しかし、「入院率」については、「現時点では“基本”シナリオに近い」としています。

これが正しければ、「第7波」のピークが、「第6波」と同じ程度でも、入院患者は病床を確保できない可能性があります。

まとめると、現状の予想では、「第7波」では、命の危険があるような「重症」であれば入院できる可能性はありますが、一般的に見れば重い症状でも入院できなくなる可能性があります。

出典:東京都

まず、感染予防。「自宅療養」の準備も

2つの予想をもとに、これからの行動を考えてみましょう。

まず、大切なのは、新型コロナウイルスに感染しないことです。

ピークを迎える8月下旬までは、感染予防に努めてください。

必要な場合にはマスクを着用し、人混みを避けて行動してください。

また、まだ3回目/4回目のワクチン接種をしていなければ、今のうちに接種をしてください。

特に、3回目については、予約なしで接種できる会場もあるので、もよりの自治体のホームページで探してみてください。

万が一感染してしまったときに、「第7波」では、入院できない可能性があります。

自宅療養になる可能性を考えて、体温計や消毒用アルコール、ある程度の水や食料を用意しておけば万全です。

[シニアガイド編集部]