親の運転で心配なのは「加害者になること」。返納して欲しい年齢は「75歳」が目安
免許証の返納についてのアンケート
中古車の買い取りを行なう「事故車買取王」が、「免許返納」に関する調査の結果を公開しています。
2022年6月に行なわれたインターネット調査には、親が自動車を所有している全国の40代~50代の男女1,022人が回答しています。
親が「加害者」になることが心配
「親が車を運転することについて心配なこと」を聞いています。
一番多い回答は「事故の加害者とならないか」でした。
つまり、交通事故の被害者になることよりも、加害者になることを心配しています。
次に多いのが「自損事故で大怪我をしないか」です。
加害者にならないまでも、電柱に当たるなどの単独の自損事故を心配しています。
返納してほしいが、生活への影響も心配
「免許返納についてどのように思いますか」と聞いています。
「交通事故を起こすリスクが少なくなる」と「移動手段が減ってしまう」があまり差がなく続きます。
交通事故の心配が無くなることを望む一方で、生活の便利さを失ってしまうことが意識されています。
「免許返納をした方が良い年齢」は「75歳」が目安
「免許返納をした方が良い年齢」で一番多い回答は、「80歳以上」でした。
これと、「75歳~79歳」の2つで7割を超えます。
「75歳」は、後期高齢者になる年齢ですし、後で紹介する「運転技能検査」の対象となる年齢でもあります。
免許証を返納する年齢として「75歳」は、一つの目安になるでしょう。
親と話をしたことがある人は4割
「後期高齢者になったら、運転免許証を返納してほしい」と思っても、それを親に伝えることは簡単ではありません。
「免許返納について親と話したことがある」人は、4割に留まっています。
免許の返納は、高齢になりつつある親にとってデリケートな話題であることが分かります。
現在、75歳以上の人が運転免許証を更新する際に、違反歴によっては「運転技能検査」が義務付けられました。
違反歴のある人は、これに合格しなければ、運転免許証の更新ができなくなります。
まず、この新しい免許制度について話題にし、本人の意向を確認してはいかがでしょう。