親の運転で心配なのは「加害者になること」。返納して欲しい年齢は「75歳」が目安

[2022/7/12 00:00]

免許証の返納についてのアンケート

中古車の買い取りを行なう「事故車買取王」が、「免許返納」に関する調査の結果を公開しています。

2022年6月に行なわれたインターネット調査には、親が自動車を所有している全国の40代~50代の男女1,022人が回答しています。

親が「加害者」になることが心配

「親が車を運転することについて心配なこと」を聞いています。

一番多い回答は「事故の加害者とならないか」でした。

つまり、交通事故の被害者になることよりも、加害者になることを心配しています。

次に多いのが「自損事故で大怪我をしないか」です。

加害者にならないまでも、電柱に当たるなどの単独の自損事故を心配しています。

出典:事故車買取王

返納してほしいが、生活への影響も心配

「免許返納についてどのように思いますか」と聞いています。

「交通事故を起こすリスクが少なくなる」と「移動手段が減ってしまう」があまり差がなく続きます。

交通事故の心配が無くなることを望む一方で、生活の便利さを失ってしまうことが意識されています。

「免許返納をした方が良い年齢」は「75歳」が目安

「免許返納をした方が良い年齢」で一番多い回答は、「80歳以上」でした。

これと、「75歳~79歳」の2つで7割を超えます。

「75歳」は、後期高齢者になる年齢ですし、後で紹介する「運転技能検査」の対象となる年齢でもあります。

免許証を返納する年齢として「75歳」は、一つの目安になるでしょう。

出典:事故車買取王

親と話をしたことがある人は4割

「後期高齢者になったら、運転免許証を返納してほしい」と思っても、それを親に伝えることは簡単ではありません。

「免許返納について親と話したことがある」人は、4割に留まっています。

免許の返納は、高齢になりつつある親にとってデリケートな話題であることが分かります。

現在、75歳以上の人が運転免許証を更新する際に、違反歴によっては「運転技能検査」が義務付けられました。

違反歴のある人は、これに合格しなければ、運転免許証の更新ができなくなります。

まず、この新しい免許制度について話題にし、本人の意向を確認してはいかがでしょう。

出典:事故車買取王
[シニアガイド編集部]