東京都の「第7波」。ピークは8月上旬、1日の新規陽性者が4万人

[2022/7/29 00:00]

流行のピークは8月上旬

東京都の新型コロナウイルス感染症は、「第7波」の流行が続いており、毎日2万人以上の新規陽性者が発生しています。

今回の流行は、いつピークを迎えるのでしょうか。

名古屋工業大学の平田晃正教授が公開したシミュレーションによれば、「ピークは8月上旬」、「新規陽性者数は1日4万人」となりました。

新規陽性者のピークは4万人

平田教授のシミュレーションには、いくつかの前提条件があります。

  • 第7波の中心である「BA.5」の感染力を、「BA.2」の1.3倍に設定
  • 「BA.5」に対するワクチンの有効率は6割に下がると仮定
  • 無症状の感染者が、新規陽性者の8倍いると仮定

この前提条件でシミュレーションした結果、流行のピークは「8月6日頃」と予測しています。

ピーク時の新規陽性者数は、1週間平均で1日当たり「3万9千人」です。

4万人を少し切るぐらいと思えば良いでしょう。

新規陽性者数は、上にブレると「5万人」、下にブレると「3万人」程度です。

そして、ピークを過ぎても、9月中は、1日2万人前後の流行が続きます。

少なくとも、今から2カ月間は、「第7波」の流行が続くのです。

出典:COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト

「重症」と「死者」は8月下旬がピーク

新規陽性者数のピークは、8月上旬と分かりました。

しかし、「重症者数」と「死者数」は、もう少し遅く、「8月後半」がピークとなります。

出典:COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト

新型コロナの場合、重症者と死者のほとんどを高齢者が占めています。

幸いなことに、「60歳以上」であれば、4回目のワクチン接種を受けることができます。

可能であれば、8月の早い時期に、4回目の接種を行なってください。

また、3回目のワクチン接種をしていない人は、いまからでも接種することをおすすめします。

出典:COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト
[シニアガイド編集部]