感染者数は日本が最多。海外と比較した新型コロナの状況
海外の新型コロナの現状
日本では、BA.5による「第7波」の流行が進みつつあります。
では、海外の諸外国では、どのような状況なのでしょう。
東京都がまとめた資料をもとに、紹介します。
この資料では、アメリカ、イギリス、ドイツなど、日本を含めた9カ国の現状を比較しています。
新規陽性者が一番多いのは「日本」
まず、「1日当たりの新規陽性者」を見てみましょう。
一番多いのは、日本で約19万人でした。
人口が多いアメリカでも約16万人ですから、日本の感染が深刻であることが分かります。
公平な比較のために「人口100万人あたりの新規陽性者」で見ても、日本は、オーストラリア、シンガポールに続く3位に入っています。
死者数が多いのは「オーストラリア」
一方、「人口100万人あたりの死者数」でみると、日本は下から2番目まで下がります。
日本以外でも、シンガポールと韓国は死者数が多くありません。
アジア圏はなんらかの原因で、死亡率が低いことが分かります。
死者数が一番多いのは「オーストラリア」で、日本の5倍を超えます。
ワクチン接種率が高いのは「シンガポール」
新型コロナに対抗するための手段である「3回目のワクチン接種率」を見てみましょう。
日本は62%で、4位です。
3回目の接種率は、国による差が大きく、一番高い「シンガポール」と、一番低い「アメリカ」では、2倍の差があります。
また、3回目の接種の開始が一番早かった「イスラエル」は、ある時点から接種率が横ばいになり、60%に届いていません。
3回目の接種は、それぞれの政府の方針や国民感情による違いが現れやすいと言えるでしょう。
世界でも「BA.5」が主流
最後に、現在の主流である、オミクロン株「BA.5」の割合を見てみましょう。
「BA.5」の割合は、70%~80%程度で、現在でも上がり続けています。
ただし、シンガポールだけは例外で、「BA.5」の割合は46%と低く、すでに減りはじめています。
シンガポールでは、別の亜系統である「BA.4」の割合も高く、BA.5だけが流行している諸外国とは事情が異なるのです。
日本は、これからが本番
ここまで見てきたように、諸外国でも現在の流行の主流は「BA.5」です。
ただし、「新規陽性者数」は減りはじめている国が多く、流行は落ち着き始めていると言えるでしょう。
一方、日本は遅れて上昇している段階で、これからが「BA.5」による流行の最盛期となります。
現在の日本の流行は、諸外国と比べても大きな規模であることを理解し、自分や家族を守るための行動を選択してください。