先週の1.8倍に増えた東京都の新規陽性者。1週間平均で約3万人

[2022/8/1 00:00]

1週間前の1.8倍に増加

東京都の新型コロナウイルス感染症の流行が加速しています。

東京都の新規陽性者数の7日間平均は、7月21日時点で「29,868人/日」でした。

1日に3万人を超える日は珍しくなくなっていますが、1週間の平均でも3万人に近づいています。

新規陽性者数は、前の週の1.8倍に増えています。

この勢いで増え続けると、1週間後の8月3日には「53,762人/日」と、5万人を超えてしまいます。

出典:東京都

「BA.5」が8割を超える

感染拡大の原因の1つが、感染力が強い「BA.5」が主流となったことです。

すでに「BA.5」の割合は8割以上となりました。

流行の形が似ている「BA.2」の動きをなぞるとしたら、「BA.5」は、すぐに9割を超え、この先、数週間は流行が続くでしょう。

出典:東京都

「自宅療養」が9割以上

PCR検査が陽性となった「全療養者数」は、7月27日時点で233,092人でした。

これは、先週よりも10万人近く増えています。

内訳は、「入院患者」3,725人、「宿泊療養者」6,672人、「自宅療養者」159,060人、「入院・療養等調整中」63,635人でした。

新規陽性者は増えていても、その9割は「自宅療養」または「自宅待機」となっています。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

一方、「入院患者」や「宿泊療養者」は、先週に比べて、あまり増えていません。

その理由の1つは、新型コロナ専用の病床使用率が「50.5%」に達しており、入院が難しくなっているためです。

PCR検査の結果が陽性になり、ある程度の症状があっても、簡単には入院できないと覚悟しておきましょう。

出典:東京都

周辺の区でも、新規陽性者が増加

東京都の流行の中心は、引き続き都心部ですが、周辺の区でも新規陽性者の割合が増えてきています。

都心に出なければ大丈夫ではなく、日常生活の範囲でも注意が必要です。

今回の流行では、「緊急事態宣言」などの政府による行動制限は、簡単には発令されない方針です。

自分自身で危険性を判断し、自分や家族を守るための行動を選択してください。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]