日本人の平均寿命を10年ぶりに縮めた「新型コロナ」

[2022/8/3 00:00]

10年ぶりに平均寿命が短縮

厚労省が公開した「簡易生命表」によれば、2021年の日本人の平均寿命は、女性が「87.57年」、男性が「81.47年」でした。

これは昨年よりも、女性は「0.14年」、男性は「0.09年」下回りました。

平均寿命が前年を下回ったのは、男女とも10年ぶりのことです。

新型コロナが大きく影響

前回、平均寿命が短くなった2011年は「東日本大震災」が原因でした。

今回、平均寿命が下がった原因は「新型コロナウイルス感染症」です。

新型コロナによって、女性は0.07年、男性は0.10年、寿命が短くなっています。

出典:厚労省

女性の「平均寿命」は世界一

日本人の平均寿命を諸外国と比べてみましょう。

女性の「87.57年」は、1位でした。

2位は韓国、3位はシンガポールが続きます。

男性の「81.47年」は、3位です。

1位はスイス、2位はノルウェーでした。

各年齢の平均余命も短縮

ある年齢の人々があと何年生きられるかいう期待値である「平均余命」も、男女とも短くなっています。

例えば、60歳の平均余命は、女性が29.28年、男性が24.02年となりました。

これは、前年よりも、女性は0.11年、男性は0.14年も短くなっています。

出典:厚労省
[シニアガイド編集部]