東京都の新型コロナは「BA.5」の天下。次の主役「BA.2.75」も登場
ついに9割を超えた「BA.5」
東京都の新型コロナウイルス感染症の状況が変わりつつあります。
現在、主流のオミクロン株の「BA.5」が、ついに9割を超えました。
「BA.5」の流行はピークを迎えており、いわば天下を取った状態です。
「第6波」の主役だった「BA.2」は、もう1割もありません。
主役が入れ替わっていく新型コロナウイルス
新型コロナウイルスは、遺伝子が変化しやすく、新しい特徴を持った「変異株」や「亜系統」が、次々と入れ替わっています。
ここ1年間の流行を見ても、「デルタ株」→「オミクロン株 BA.1」→「オミクロン株 BA.2」→「オミクロン株 BA.5」と主役が変わってきました。
それぞれ、新規陽性者の9割以上を占めるようになると、数カ月ほどで、さらに感染力の強い新しいウイルスに入れ替わっていきます。
現在、主役のBA.5も例外ではありません。
この先、数週間で、次のウイルスに交代が始まるでしょう。
「第7波」の行方は「BA.2.75」しだい
次の流行の主役になる可能性が、もっとも高いのは「オミクロン株 BA.2.75」です。
「BA.5」と近い時期に登場した「BA.4」や「BA.2.12.1」は、流行が拡大せず、収束に向かっています。
一方、「BA.2.75」は、都内で見つかったばかりで、これから流行する可能性があります。
「BA.2.75」は、俗称で「ケンタウロス」と呼ばれており、BA.5よりもさらに感染力が強いとされています。
これから注目すべきなのは、「BA.5」の流行がいつまで続くのか、そして「BA.2.75」が、どれぐらいの速度で拡大していくのかの2点です。
BA.5の流行は、あと数週間で峠を超えます。
しかし、「BA.2.75」への入れ替わりが早ければ、新型コロナウイルス感染症の流行が続くことになります。
つまり、「第7波」の流行が収束するかどうかは、「BA.2.75」しだいなのです。
引き続き、人混みを避けるなど、感染予防を心がけて生活してください。