「入院患者数」が過去最多となった、東京都の新型コロナ

[2022/8/20 00:00]

新規陽性者は2週連続で減少

東京都の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者は、2週連続で減少しました。

8月17日時点の新規陽性者は、1週間の平均で「22,602人/日」と、前の週の78%に減りました。

しかし、この時期は、お盆休みによる医師の休診や、検査結果の報告の遅れがあるため、素直に喜ぶことはできません。

出典:東京都

重症者や死者は増えている

まだ気を緩めるには早いという証拠の1つが、入院患者数の増加です。

新型コロナによる入院患者は「4,424人」で、過去最高となりました。

前の週に比べて、120人も増加しています。

また、新型コロナによる、1週間の死者は「148人」で、前の週の1.5倍に増えています。

PCR検査による新規陽性者は減っても、重症者や死者は増えているのです。

出典:東京都

流行の中心は「BA.5」

現在の新型コロナの流行は、「オミクロン株」の「BA.5」という亜系統が中心です。

「BA.5」は、検出された変異株の「94.4%」を占めています。

流行が懸念されていた「BA.4」や「BA.2.12.1」「BA.2.75」は、ほとんど増加していません。

「BA.5」以外の亜系統が増加して、流行が長びく可能性は、低くなってきました。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

「お盆休み」の後に警戒が必要

東京都の新型コロナは、流行のピークに近い状態にあり、まだ油断できません。

人の移動や接触が多いお盆休みがあったため、1~2週間後に、新規陽性者が増える可能性があります。

また、9月に入ると夏休みが終わり、若年層の感染が増える恐れがあります。

新型コロナでは、重症者や死者は高齢者が中心です。

高齢者や、その家族は、新規陽性者が減ったからといって気を緩めずに、感染予防対策を続けてください。

また、3回目や4回目のワクチン接種ができる人は、積極的に接種することを検討してください。

[シニアガイド編集部]