新型コロナの死者が過去最大に。1日で「300人」も死んでいる
[2022/8/21 00:00]
新型コロナによる死者が過去最大に
新型コロナウイルス感染症による死者が、過去最大となりました。
マスコミでは、新規陽性者数の大きさばかり取り上げられがちですが、実は、新型コロナで死亡する人が増え続けているのです。
厚労省の会議で公開された資料をもとに、新型コロナの現状を紹介します。
1日で「300人」も死んでいる
新型コロナによる全国の死者は、8月17日には「300人」に達しました。
これは、2020年に新型コロナの流行が始まって以来、最大となりました。
過去1週間の平均で見ると「233人」で、これも、過去最大だった2022年2月22日の「237人」に近づいています。
死者は多いが、重症者は少ない
一方、人工呼吸器や集中治療室を必要とする「重症者」の数は「610人」でした。
これは、過去最大だった2021年9月3日の「2,223人」に比べると、3分の1にも届いていません。
つまり、現在の「第7波」の流行は、「死者は多いが、重症者は少ない」のが特徴なのです。
「陽性」や「重症」でも入院できない状況
そして、新型コロナの患者を受け入れる医療体制は、非常に厳しい状態にあります。
新型コロナ用に確保されているベッドの使用率は、沖縄の「91.2%」を筆頭に、多くの県が70%~80%に達しています。
つまり、新型コロナのPCR検査で陽性となっても、すぐに入院することは難しくなっています。
また、重症者用ベッドの使用率も、東京都の「62.1%」を筆頭に、30%~50%の県が増えています。
このような状況では、呼吸が困難なほどの重症になっても入院できない可能性があります。
くれぐれも、気を緩めずに、感染予防対策を続けてください。
また、3回目や4回目のワクチン接種ができる人は、積極的に接種することを検討してください。