東京都の新型コロナ死者が過去最多。「80歳以上」が7割
[2022/8/27 00:00]
流行開始以来最多の死者数
東京都の新型コロナウイルス感染症による死者が、過去最多となりました。
8月16日から22日の1週間の死者数は「176人」で、新型コロナ流行以来で最多でした。
死者の多くは高齢者で、80歳以上が7割を超えます。
「陽性者」も「重症者」も過去最高の水準
新型コロナの流行状況を見ると、「第7波」の流行が続いており、収まるめどが立っていません。
新規陽性者数は、ピークは超えたものの、横ばいの状態が続いています。
また、重症者も多く、過去最高の水準です。
なお、「第7波」をもたらしているのは「オミクロン株 BA.5」で、全体の「95.8%」を占めています。
「BA.5」の流行の動きは、「BA.2」をなぞっており、あと数週間はピークが続くと思われます。
入院できた人は「1.6%」
新型コロナに対する医療体制も、厳しい状態が続いています。
新型コロナ用のベッドの使用率は57.7%でした。
人工呼吸器が必要な重症者用のベッドの使用率も「33.1%」と高い水準です。
そのため、新規陽性者になっても、入院できる人は多くありません。
新規陽性者の入院率は「1.6%」と低く、ほとんどの人は「自宅療養」しか選択肢がありません。
発熱や呼吸困難で救急車を要請しても、現場への到着が遅れたり、搬送先が見つからない事例が増えています。
このような状況では、できるだけ医療体制に頼らないことを心がける必要があります。
まず、「手洗い」や「マスク」など、新型コロナへの感染を避ける対策を続けてください。
もし、ワクチンの接種がまだならば、接種を検討してください。
そして、万が一、自宅療養になった場合に備えた「解熱鎮痛薬」や「水分を補給しやすい飲料」「簡単に食べられる食料」などを用意しておきましょう。