防災に役立つ「小型発電機」や「カセットコンロ」の安全な使い方
[2022/8/31 00:00]
防災用品の正しい使い方
地震や台風に備え、防災用品として、小型発電機やカセットコンロを用意する家庭が増えています。
しかし、これらの機器は、取り扱い方を間違えると危険で、事故に至る例が絶えません。
9月1日の「防災の日」に向けて、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)が公開したレポートをもとに、安全な使い方を紹介しましょう。
小型発電機は屋外に置く
ガソリンなどを燃料とする小型発電機は、必ず屋外に置いて使用します。
発電機運転中の排ガスには一酸化炭素が含まれています。
発電機を屋内で使用すると、発生した一酸化炭素で中毒を起こします。
2020年には、屋内で発電機を運転し、1人が死亡、2人が重症という事故が発生しています。
屋外で使うときも、風通しのよい場所を選んでください。
カセットコンロで大きな鉄板は使わない
カセットコンロで大切なのは、ガスが入っているカセットボンベを正しく装着することです。
2018年には、カセットボンベがずれた状態でセットされ、漏れたガスが引火して爆発する事故が起きました。
カセットボンベにある切り欠きを上に向けて、正しくセットしてください。
また、カセットコンロで、大きな調理器具を使ってはいけません。
コンロ本体よりも大きな鉄板を載せたために、こもった熱でカセットボンベが加熱して破裂する事故が起きています。
特に、2台並べたカセットボンベの上に、大きな鉄板を載せて使用するのは危険です。
使う前には取説で確認を
小型発電機やカセットコンロは、アウトドアだけではなく、防災用品として役に立つ製品です。
しかし、使う機会が少ないだけに、誤った使い方をしてしまいがちです。
使う前に取扱説明書に目を通して、正しい方法で使ってください。