食品の値上げは10月がピーク。9月の2倍の6,500品目が値上げ予定
[2022/9/4 00:00]
10月は値上げの季節
調査会社の帝国データバンクによれば、10月に値上げされる食品の数は、9月の2倍以上に増える見込みです。
上場している大手主要飲食料品メーカー105社のデータによれば、10月に値上げを予定している食品は6,532品目に上りました。
これは、9月に値上げされる2,424品目の2倍以上にあたります。
値上げの中心は「加工食品」
2022年に値上げされた約2万品目の食品を、分野別に見てみましょう。
もっとも多いのが「加工食品」で、8,530品目が値上げされました。
具体的には「ハム、ソーセージ」「水産缶詰」「冷凍食品」などが値上りしました。
加工食品では、原材料である食肉や水産品、物流経費、包装資材、円安などによるコスト増加が、値上げの原因となりました。
値上げ幅も大きく、平均で16%に達します。
「加工食品」以外でも、「調味料」「酒類、飲料」「菓子」「乳製品」などで、値上げが増えています。
11月以降は落ち着く見込み
帝国データバンクによれば、11月以降は食品の値上げが落ち着く見込みです。
これは、政府が管理している輸入小麦の卸売価格が、10月以降も据え置かれるためです。
小麦の国際価格は上昇しており、国内の卸売価格も2割以上の値上がりが予想されていました。
しかし、岸田首相が、卸売価格の据え置きを表明したため、いったん様子を見る動きが広まっています。
しかし、小麦以外の、電気、燃料、人件費などの価格は高いままなので、今後も値上げ傾向は続くでしょう。