大手外食チェーンの6割が値上げ。多い分野は「中華・ラーメン」
[2022/9/15 00:00]
大手の6割が値上げ
企業情報サービスの東京商工リサーチが、外食産業の値上げ状況をレポートしています。
2022年に入ってから値上げを行なったのは、大手外食業者122社のうち「71社」でした。
値上げをしたチェーンは、全体の「58.1%」で、ほぼ6割にあたります。
さらに、ブランド別に見ると、「88」のブランドが値上げをしています。
値上げが多い「中華・ラーメン」
業態別に見ると、値上げが一番多いのは「中華・ラーメン」の16ブランドでした。
小麦粉を材料とする中華麺を中心に、値上げされました。
そして「ステーキ・焼肉」と「ファストフード」が12ブランドで続きます。
いずれも、円安で輸入食材の物流コストが上昇し、これまでの販売価格では利益を上げにくくなっています。
値上げ幅は「5%以上10%未満」が半分以上
値上げ幅が判明した44ブランドでは、「5%以上10%未満」の値上げが半分以上を占めました。
なかには「15%以上」も値上げされたブランドがあります。
値上げの理由は「原材料の高騰」
値上げの理由で一番多いのは「原材料の高騰」でした。
88のブランドのうち、9割近くがこれを挙げています。
高騰している原材料として、小麦、肉、コーヒー豆、輸入魚介などが挙がっています。
次に多いのが「物流」でした。
今後も、燃料価格の上昇が予想されており、さらなる値上げの原因となりそうです。