1年で62万人も減った日本人の人口。出生は過去最少、死亡は戦後最多

[2022/9/19 00:00]

1年で62万人も減少

厚労省が、2021年の人口動態統計を公開しています。

この調査は、戸籍をもとに、日本人の人口の動きを調べたものです。

日本人の人口は、2021年の1年間で「62万8,234人」も減少しました。

人口の減少は長期に渡っており、15年連続となりました。

明治時代と同じ水準まで減った「出生数」

日本人の人口が減るのは、生まれる人が少なく、死ぬ人が多いためです。

2021年の出生数は「81万1,622人」でした。

これは、1899年(明治32年)に調査が始まって以来最少です。

日本人の出生数は、今よりずっと人口が少なかった120年前と同じ水準に下がっています。

戦後最多の「死亡数」

一方、2021年に死んだ人は「143万9,856人」でした。

こちらは、1947年(昭和22年)以降で最多です。

つまり、2021年の日本は、120年前と同じぐらい少ない出生数と、戦後以降で最多の死亡数が同時に起こっています。

これでは、人口が大きく減ってもしかたがありません。

結婚の数も戦後最少

最後に、結婚と離婚に関する状況を見てみましょう。

2021年の「婚姻件数」は、「50万1,138組」でした。

前年から2万組以上減って、戦後最少です。

一方、「離婚件数」は「18万4,384組」でした。

こちらも前年より8千組以上減っています。

「離婚件数」は、2020年から2年連続の減少でした。

離婚件数は、大きな災害があった年や不況の年には減ります。

今回は、新型コロナウイルス感染症の流行が、離婚の減少につながった可能性が高いでしょう。

[シニアガイド編集部]