相次ぐ食品の「値上げ」で、1カ月の食費が「5,730円」増加

[2022/9/25 00:00]

毎月5千円以上増えた「食費」

企業情報サービスの帝国データバンクによれば、今年に入ってからの食品の値上げで、1世帯あたりの食費が1カ月あたり「5,730円」増えました。

年間に直すと、「6万8,760円」の増加です。

出典:帝国データバンク

「加工食品」だけで2,560円も増加

食品分野別で、もっとも負担額が増えたのは、「加工食品」で2,560円の増加でした。

多くの家庭で使用頻度が高い「冷凍食品」の値上げが響いたとしています。

次に多いのが「酒類/飲料」で、1,285円の増加でした。

以下、「菓子」の814円増、「調味料」の524円増、「乳製品」の234円増が続きます。

「調味料」はマヨネーズやドレッシングの値上げが響いています。

低収入世帯ほど値上げの影響が大きい

食品の値上げによる影響を、世帯の年収別に見てみましょう。

「年収329万円未満」の低収入世帯で増えた支出は、年間で「5万1,423円」でした。

「年収1,075万円以上」の高収入世帯で増えた支出は、年間で「8万9,150円」です。

収入の差は3倍あるのに、支出の差は4万円しかありません。

低収入世帯は、支出に占める食費の割合が高く、食品の値上げが生活費に影響しやすいのです。

出典:帝国データバンク

値上げのピークは「10月」

食品の値上げは10月に大きなピークを迎えますが、11月は一転して少なくなる見込みです。

しかし、原材料高、原油高、円高などの条件は変わっておらず、来年になると、再び再燃する可能性が高いでしょう。

値上げの動きに注意を払い、食費の増加に備えてください。

出典:帝国データバンク
[シニアガイド編集部]