新型コロナ患者の半分が感じる「後遺症」。主な症状は「倦怠感」
新型コロナの後遺症についてのアンケート
高輪クリニックを運営する医療法人社団 癒合会が、「新型コロナウイルスの後遺症」についての調査結果を公開しています。
2022年9月に行なわれたインターネット調査には、新型コロナウイルスの症状があった1,035人が解答しています。
半分の人に後遺症が出た
「コロナが治癒した後で、後遺症があった」人は、ちょうど半分の50%でした。
新型コロナの後遺症に苦しんでいる人は、思いのほか多いことが分かります。
主な症状は「倦怠感」
新型コロナの後遺症には、どんな症状が表れるのでしょうか。
一番多いのは、「軽い倦怠感(動けるが疲れやすい)」でした。
これは、半分以上の人が挙げています。
そして、「咳(せき)」「味覚・嗅覚障害」「頭痛」「鼻水・鼻づまり」が続きます。
2カ月ぐらいが多いが、1年以上の人も
後遺症は、どれくらい続くのでしょうか。
一番多いのは「1カ月未満」でした。
あまり差がなく「1カ月~2カ月」が続きます。
つまり、全体の8割の人は、2カ月前後で後遺症が治まっています。
しかし、「6カ月~1年」や「1年以上」という人もいるので、長期化する可能性があることも分かります。
「何もしていない」人が3分の1もいる
新型コロナの後遺症の症状を改善するために行なったことを聞いています。
一番多いのは「身近な医療機関を受診」で、全体の3分の1でした。
また、「何もしていない」人も3分の1います。
残りは「市販薬を服用」したり、「後遺症関連病院を受診」や「相談窓口に相談」など専門的な窓口を訪れています。
「医療機関を受診することで、症状改善や悪化のリスクを減らすことができると思う」と感じている人が7割もいるのに、実際に病院に行く人は、多くありません。
せっかく新型コロナが治っても、その後遺症が長期化すると、生活の水準が下がります。
いつまでも症状が抜けないと感じたら、早めに病院や相談窓口を訪れてください。