テレワークでできた「1時間の余裕」は、何に使われているか

[2022/10/28 00:00]

テレワークでできた余裕の使い道

自宅などで作業する「テレワーク」を始めると、「通勤/通学」の時間が大幅に減ります。

総務省の調査によれば、1週間の平均で、だいたい1時間ほどの余裕ができます。

では、この1時間の余裕は、いったい何に使われているのでしょうか。

同じ調査の結果をもとに、年代別に紹介します。

睡眠時間が8時間を超える

テレワークをしている人が「25~34歳」の場合、「通勤/通学」が減ることで「1時間12分」の余裕が生まれました。

その用途で一番多いのは「睡眠」でした。

睡眠時間は「7時間25分」から「8時間6分」へ、41分も増えました。

一つの目安とされる、“8時間睡眠”の復活です。

次に多いのが「趣味/娯楽」で、32分から1時間へと、ほぼ倍になりました。

それ以外では、「食事」と「学習/自己啓発」の時間が増えています。

「赤」は減った時間、「青」は増えた時間。 出典:総務省統計局のデータをもとに編集部が作成

30代後半からは「育児」の時間が増える

テレワークをしている人が「35~44歳」になると、時間の用途が変わります。

まず、「通勤/通学」が減った時間は「1時間03分」でした。

もっとも増えた時間は「育児」で、18分から41分へと倍以上になりました。

また、「趣味/娯楽」も、18分から35分へと、ほぼ倍になっています。

「休養/くつろぎ」や「食事」に使う時間も増えています。

出典:総務省統計局のデータをもとに編集部が作成

40代後半でも睡眠時間が増える

「45~54歳」でも、「通勤/通学」が減った時間は「1時間03分」でした。

もっとも増えた時間は「睡眠」で、6時間59分から7時間16分へと、17分延びています。

また、「趣味/娯楽」も、13分から23分に増えました。

それ以外では、「休養/くつろぎ」や「食事」に使う時間も増えています。

出典:総務省統計局のデータをもとに編集部が作成

テレワークの導入で、生活に余裕ができる

「テレワーク」で働くことにより、「通勤/通学」の時間が少なくなり、1日1時間程度の余裕ができることが分かりました。

新しくできた1時間の用途は、年代によって異なっています。

「25~34歳」と「45~54歳」では、「睡眠」が増えました。

毎日の通勤/通学の時間は、動かせないので、どうしても睡眠不足になりやすいのでしょう。

テレワークにすることによって、睡眠時間を取り戻していることが分かります。

また、「35~44歳」では、「育児」が増えています。

「35~44歳」の「育児」の時間は、18分から41分へと倍以上に増えました。

平均値でこれですから、当事者は、増えた時間のほとんどを「育児」に使っているのでしょう。

これまで時間が割けなかった「育児」ですが、テレワークにすることで、たっぷりと使っていることが分かります。

テレワークを導入することで、通勤/通学の時間が短縮され、その時間を「睡眠」や「育児」などに充てられることが分かりました。

新型コロナウイルス対策の一環として、テレワークの制度を導入した企業は増えています。

まだ、テレワークを利用していなければ、ぜひ利用を検討してください。

[シニアガイド編集部]