テレワークでできた「1時間の余裕」は、何に使われているか
テレワークでできた余裕の使い道
自宅などで作業する「テレワーク」を始めると、「通勤/通学」の時間が大幅に減ります。
総務省の調査によれば、1週間の平均で、だいたい1時間ほどの余裕ができます。
では、この1時間の余裕は、いったい何に使われているのでしょうか。
同じ調査の結果をもとに、年代別に紹介します。
睡眠時間が8時間を超える
テレワークをしている人が「25~34歳」の場合、「通勤/通学」が減ることで「1時間12分」の余裕が生まれました。
その用途で一番多いのは「睡眠」でした。
睡眠時間は「7時間25分」から「8時間6分」へ、41分も増えました。
一つの目安とされる、“8時間睡眠”の復活です。
次に多いのが「趣味/娯楽」で、32分から1時間へと、ほぼ倍になりました。
それ以外では、「食事」と「学習/自己啓発」の時間が増えています。
30代後半からは「育児」の時間が増える
テレワークをしている人が「35~44歳」になると、時間の用途が変わります。
まず、「通勤/通学」が減った時間は「1時間03分」でした。
もっとも増えた時間は「育児」で、18分から41分へと倍以上になりました。
また、「趣味/娯楽」も、18分から35分へと、ほぼ倍になっています。
「休養/くつろぎ」や「食事」に使う時間も増えています。
40代後半でも睡眠時間が増える
「45~54歳」でも、「通勤/通学」が減った時間は「1時間03分」でした。
もっとも増えた時間は「睡眠」で、6時間59分から7時間16分へと、17分延びています。
また、「趣味/娯楽」も、13分から23分に増えました。
それ以外では、「休養/くつろぎ」や「食事」に使う時間も増えています。
テレワークの導入で、生活に余裕ができる
「テレワーク」で働くことにより、「通勤/通学」の時間が少なくなり、1日1時間程度の余裕ができることが分かりました。
新しくできた1時間の用途は、年代によって異なっています。
「25~34歳」と「45~54歳」では、「睡眠」が増えました。
毎日の通勤/通学の時間は、動かせないので、どうしても睡眠不足になりやすいのでしょう。
テレワークにすることによって、睡眠時間を取り戻していることが分かります。
また、「35~44歳」では、「育児」が増えています。
「35~44歳」の「育児」の時間は、18分から41分へと倍以上に増えました。
平均値でこれですから、当事者は、増えた時間のほとんどを「育児」に使っているのでしょう。
これまで時間が割けなかった「育児」ですが、テレワークにすることで、たっぷりと使っていることが分かります。
テレワークを導入することで、通勤/通学の時間が短縮され、その時間を「睡眠」や「育児」などに充てられることが分かりました。
新型コロナウイルス対策の一環として、テレワークの制度を導入した企業は増えています。
まだ、テレワークを利用していなければ、ぜひ利用を検討してください。